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【融資】商工中金・清水銀行・浜松磐田信用金庫・東京センチュリー、静岡県袋井市のバイオマス発電事業に協調融資 総額73億6千万円

2023.04.19 インフラ融資


 2023年4月14日、株式会社商工組合中央金庫(以下、「商工中金」)は遠州フォレストエナジー合同会社に対し、バイオマス発電所建設資金として、プロジェクトファイナンスによる総額73億6,000万円の協調融資(コミット型タームローン)を組成したことを発表した。

 当該協調融資は商工中金がアレンジャー(兼シニア貸付人)を務め、株式会社清水銀行(シニア貸付人)、浜松磐田信用金庫(シニア貸付人)、東京センチュリー株式会社(メザニン貸付人)が参加するものだ。金融機関ごとの融資金額は商工中金が61億6,000万円、清水銀行、浜松磐田信用金庫、東京センチュリーの3社で計12億円となっており、総額73億6,000万円となっている。商工中金はグリーンローンとして貸付する形となっており、資金使途はバイオマス発電所にかかるプロジェクトコストや燃料調達に限定される。

 融資の対象となっている事業は静岡県袋井市の小笠山工業団地内にバイオマス発電所(発電所名:遠州フォレストエナジー発電所)を建設・運営するというものだ。発電所の定格出力は7,100kWで、燃料には静岡県産の未利用間伐材を中心とした国産材を100%利用する。静岡県産の未利用材のほか、枝条や根元部、樹皮も収集し活用する。燃料は約9万トン/年使用し、発電電力量は約5,253万kWh(一般家庭の使用電力量に換算して約1.7万世帯相当)を見込んでいる。商業運転の開始は2024年12月の予定だ。

 事業会社は遠州フォレストエナジー合同会社。株主はフォレストエナジー株式会社(70%)、静岡ガス&パワー株式会社(25%)、中部電力株式会社(5%)(*カッコ内の数字%は出資比率)。

*アイキャッチ 出典:静岡ガス&パワー株式会社

【情報ソース】
バイオマス発電所を建設するフォレストエナジーグループに対して総額73億6,000万円のシンジケートローンを形成(*PDFファイルが開きます、266KB)、2023年4月14日、株式会社商工組合中央金庫
静岡県袋井市のバイオマス発電所(国産材100%利用)におけるプロジェクトファイナンスによる融資契約の締結について(*PDFファイルが開きます、402KB)、2023年4月14日、東京センチュリー株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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