【開発】三菱商事、ラオスのMonsoon陸上風力発電事業で総額692百万米ドルの融資契約締結　2025年中に商業運転開始予定

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　2023年4月10日、三菱商事株式会社（以下、「三菱商事」）はラオス人民民主共和国（以下、「ラオス」）で事業参画しているMonsoon陸上風力発電において、金融機関と総額692百万米ドルの融資契約を締結し、建設工事に着工することを発表した。

　当該事業はラオス南東部のセコン県とアッタプー県にまたがるエリアで、600MWの風力発電所を建設・運営するものだ。2023年に建設工事に着工、2025年中の商業運転開始を予定している。

　当該事業は発電所の建設とともに、ベトナム社会主義共和国（以下、「ベトナム」）に向けた送電設備（送電距離約66km）も敷設する計画となっている。商業運転開始後は長期売電契約に基づき、越境してベトナムの国営電力会社であるVietnam Electricity社へ25年間売電し、ラオス政府はコンセッション契約に基づくロイヤリティ収入等から外貨収入を得る。ラオス政府とベトナム政府の間では、2030年までに合計5,000MWの電力をラオスからベトナムへ輸出する計画があり、当該事業はその計画の主要案件に位置づけられている。

　事業会社はMonsoon Wind Company。株主は三菱商事のほか、タイ企業のImpact Electrons Siam Limited、BCPG Public Company Limited、STP&I Public Company Limited、フィリピンアヤラ財閥発電事業会社のACEN CORPORATION、ラオス企業のSMP Consultation（三菱商事はDiamond Generating Asia,Limited社を通じての参画）。

　当該事業への融資はアジア開発銀行（ADB）、国際協力機構（JICA）、三井住友銀行（SMBC）、タイ輸出入銀行（Thai EXIM）等が参加する協調融資により実施される。プロジェクトファイナンスが組成され、融資金額は692百万米ドル。

*アイキャッチ UnsplashのColin Roeが撮影した写真

【情報ソース】
・ラオスMonsoon陸上風力発電の融資契約締結・建設工事の開始について～ベトナムなどの東南アジア地域における気候変動対策を後押し～、2023年4月10日、三菱商事株式会社
・ラオス「モンスーン風力発電事業」に対する融資契約の調印（海外投融資）：ラオス初の風力発電、東南アジア最大600MWの再生可能エネルギー事業で気候変動対策に貢献、2023年4月10日、国際協力機構

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