【開発】三井住友建設、兵庫県加東市の農業用ため池で水上太陽光発電事業

2022.11.13 事業参画・売買レポート


 2022年11月10日、三井住友建設株式会社(以下、「三井住友建設」)は兵庫県加東市の農業用ため池で計画している新たな水上太陽光発電事業について、経済産業大臣から認定を受けたことを発表した。

 当該事業は農業用ため池の水面を活用して行う太陽光発電事業だ。三井住友建設が開発した水上太陽光フロートシステムPuKaTTo(プカット)が浮体として採用されている。施設名称は加東市(平池・新池)水上太陽光発電所。発電出力は1,609kW。発電した電力はFIT制度に基づいて20年間に亘って売電する。建設工事は2023年7月より開始し、2024年2月から商業運転開始となる予定だ。

 三井住友建設は2021年11月に、2050年カーボンニュートラル実現に向けたロードマップを策定した。その中で気候変動対策のための投資枠を設定し、投資案件の評価にInternal Carbon Pricing(ICP)を導入する方針を示している。ICPは企業が独自に炭素価格を設定して、組織の意思決定などに活用する指標だが、当該事業において初めてICPが適用されている。

 三井住友建設はこれまで自社運営の太陽光発電所として、陸上2件、水上3件の開発実績があり、今後も自社発電事業を積極的に推進する方針。同社は再生可能エネルギー事業の発電規模目標を2024年に40MW、2030年に150MWの実現を掲げている。

*アイキャッチ 完成イメージ 出典:三井住友建設株式会社

【情報ソース】
新たな再生可能エネルギー発電事業計画の認定についてー当社初のICPを適用した自社水上太陽光発電事業ー、2022年絵11月10日、三井住友建設株式会社

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