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【PPP】月島機械・東京センチュリー・ヤンマーエネルギーシステム、長野県諏訪市で消化ガス発電事業を開始

2022.10.08 PPP 動向


 2022年9月26日、月島機械株式会社(以下、「月島機械」)はヤンマーエネルギーシステム株式会社(以下、「ヤンマーエネルギーシステム」)、TC月島エネルギーソリューション合同会社(以下、「TC月島エネルギーソリューション」)(*)とで構成する企業グループが参画する「諏訪湖流域下水道豊田終末処理場消化ガス発電事業」において、消化ガス発電設備の建設が完了し、発電開始式を行ったことを発表した。

(*)TC月島エネルギーソリューション合同会社は東京センチュリー株式会社と月島機械の共同出資で設立した合弁会社。

 当該事業は長野県が公募していたもので、長野県諏訪市の諏訪湖流域下水道豊田終末処理場(以下、「クリーンレイク諏訪」)で発生する消化ガス(メタンを主成分とするバイオガス)を活用して行う下水処理場における発電事業だ。民間の資金・ノウハウを活用して行う民設民営方式で進められており、長野県が事業用地の貸付やバイオガスの提供を行い、企業グループが発電施設を建設し、その後の運営を行う計画である。発電事業期間は2022年10月から2042年9月までの20年間。

 消化ガス発電設備はヤンマーエネルギーシステム製のもので、設備容量は300kW(ガスエンジン25kW×12台)、年間の発電電力量は約200万KWh(一般家庭の使用電力量に換算して約560世帯相当)を見込んでいる。発電した電力は固定価格買取制度に基づいて、中部電力パワーグリッド株式会社に売電する。

 長野県は事業用地と発電燃料(バイオガス)を企業グループに提供することで対価を得るが、バイオガスの売却益は年間約2,500万円を見込んでいる。当該収益はクリーンレイク諏訪の維持管理費に充当する方針だ。

 TC月島エネルギーソリューションが参画する消化ガス発電事業は本件で3件目となる。これまで、大分県中津市の「中津終末処理場消化ガス発電事業」、山形県酒田市の「酒田市クリーンセンター消化ガス発電事業」を行っている。

*アイキャッチ 出典:長野県諏訪湖流域下水道事務所

【情報ソース】
クリーンレイク諏訪において消化ガス発電事業を開始します、2022年9月26日、長野県(環境部)
「諏訪湖流域下水道豊田終末処理場消化ガス発電事業」 発電開始式を開催 ~脱炭素社会に貢献する民設民営方式のFIT事業~(*PDFファイルが開きます、367KB)、2022年10月3日、月島機械株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

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