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【建設】清水建設・日鉄エンジニアリング、石狩湾新港の洋上風力発電所新設工事に着工

2022.09.14 トピック


 2022年9月9日、清水建設株式会社(以下、「清水建設」)および日鉄エンジニアリング株式会社(以下、「日鉄エンジニアリング」)はともに、両社による共同企業体が石狩湾新港洋上風力発電所の新設工事を受注し、基礎製作や現地海域での工事に着手したことを発表した。

 石狩湾新港洋上風力発電事業は石狩湾新港から約1.6km沖合の海域(約500ha)で設備容量112MW(接続容量:99.99MW)の洋上風力発電所を建設し、その後の保守・運転を行うものだ。定格容量8MWの風車14基を建設する計画となっている。発電した電力は完工後20年間に亘って固定価格買取制度に基づき、北海道電力ネットワーク株式会社に売電する。売電単価は36円/kWh。商業運転の開始は2023年12月の予定だ。事業会社は株式会社グリーンパワーインベストメントが設立したSPCグリーンパワー石狩。

 日鉄エンジニアリングが風車の基礎構造の設計・製作および洋上据付を行う。基礎構造はジャケット式基礎となる計画で、2022年に現地海域でジャケット式基礎を海底に固定するための鋼管杭が先行して打設されており、現在は北九州市にある日鉄エンジニアリングの若松工場でジャケット式基礎の製作が進められている。ジャケット式基礎の本格的な洋上据付は2023年に実施の予定だ。

 清水建設はSEP船を活用した風車の架設及び海底ケーブルの敷設を行う。清水建設のSEP船は風車の部材(タワー(高さ80m)、ナセル、ブレード3体(長さ80m))をフルサイズで一括搭載して航行でき、効率的な組み立てを行うことができる。従来の工法では4か月程度かかる施工が2か月程度で行うことが可能だ。現在、清水建設のSEP船はジャパンマリンユナイテッド(株)の相生事業所で最終の建造工程である艤装作業が行われており、10月に完成する。SEP船による施工は2023年6月に開始の予定。

*アイキャッチ 石狩湾新港/現地海域での鋼管杭打設状況 出典:日鉄エンジニアリング株式会社

【情報ソース】
石狩港新港洋上風力発電施設が起工、2022年09月09日、清水建設株式会社
石狩湾新港洋上風力発電所新設工事に着手~日本初の大型風車(8MW/基×14基)及びジャケット式基礎を採用した国内最大級の商用洋上風力発電所~、2022年9月9日、日鉄エンジニアリング株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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