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【PPA】キリンビール、国内全工場に計11MW以上の太陽光発電設備を導入

2021.12.31 トピック


 2021年12月27日、キリンホールディングス株式会社(以下、「キリンホールディングス」)はグループ会社のキリンビール株式会社(以下、「キリンビール」)の国内全9工場で大規模太陽光発電設備を導入することを発表した。

(大規模太陽光発電設備を導入する国内キリンビール全9工場 出典:キリンホールディングス株式会社)

 キリンビールは2016年にキリンビール横浜工場において太陽光発電設備を導入しており、2021年2月からはPPAモデルによる太陽光発電電力の導入を7工場(キリンビール北海道千歳工場・仙台工場・取手工場・名古屋工場・滋賀工場・神戸工場・岡山工場)において順次進めてきた。今回、PPAモデルの対象に福岡工場を追加したことで、キリンビール国内全工場への太陽光発電電力の導入が実現した形だ。出力規模の合計は11MW以上を見込んでいる。全太陽光発電設備の稼働は2022年3月頃の予定だ。

 PPA事業者は三菱商事エナジーソリューションズが出資・運営するMCKBエネルギーサービス株式会社だ。キリンビールの工場の屋根などにMW級の太陽光発電設備を設置・保有・運用し、発電された再生可能エネルギー電力を20年間に亘って、キリンビールに供給・販売する。なお、今回のキリンビールのPPA事業は環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業)」の採択を受けている。

 キリンビールは全工場への太陽光発電設備の導入によって、温室効果ガスの排出量を年間約5,800t削減するとともに、キリンビール全体で使用する電力における再生可能エネルギー比率は約18%(2020年時点)から約34%に向上する。キリンビールは今後も国内外事業拠点において再生可能エネルギーの導入を推進し、将来的にはキリングループの事業で使用する電力の全てについて、再生可能エネルギーへの置き換えを目指す考えだ。キリンホールディングスは「キリングループ環境ビジョン2050」において、2050年までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量をネットゼロにすることを掲げている。

*アイキャッチ 出典:キリンホールディングス株式会社

【情報ソース】
国内食品会社で最大級の合計11MW以上の発電容量 国内全工場へ大規模太陽光発電設備導入~再生可能エネルギーの比率を高め、RE100の目標達成へ~、2021年12月27日、キリンホールディングス株式会社
キリンビール向け Non-FIT自家消費型 太陽光発電事業を福岡工場で開始 対象工場を8工場に拡大(*PDFファイルが開きます、467KB)、2021年12月27日、三菱商事エナジーソリューションズ株式会社

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