【参画】伊藤忠商事、サウジアラビアで廃棄物処理事業に出資

2020.11.15 事業参画・売買レポート


 2020年11月12日、伊藤忠商事株式会社(以下、「伊藤忠商事」)は仏の水・環境インフラ大手「スエズ社」、サウジアラビアの投資ファンド「ファイブ・キャピタル・ファンド社」とともに、サウジアラビア王国のジュベイル工業都市において工業系廃棄物処理サービスを提供するEnvironment Development Company(以下、「EDCO社」)の株式65%を取得したことを発表した。伊藤忠商事の取得持分はEDCO社の20%。

(ジュベイル工業都市位置図 出典:伊藤忠商事株式会社)

 ジュベイルはサウジアラビアの東部州にあり、ペルシャ湾に面したサウジアラビア最大の工業都市だ。サウジアラビアの基幹産業である石油化学産業発展を目的に1975年に設立された行政特区であり、現在では世界の大手石化企業含め160社超が進出している。欧州やアジア向けに石油化学製品を供給する世界最大の生産・輸出拠点の一つとなっている。

 EDCO社は2005年に設立され、ジュベイルにおける廃棄物処理トップシェア企業だ。工業系廃棄物の一貫処理サービス(収集・中間処理・処分)を提供しており、年間の処理能力は15万トンを有している。

 伊藤忠商事は参画後、EDCO社に欧州基準の廃棄物管理手法を導入し、同地域最高水準のサービス提供企業としたい考えだ。将来的には当該事業の経験を活かして、成長が期待されるサウジアラビア国内や中近東、アジア等の他の工業都市で工業系廃棄物処理事業の展開を目指す方針。

 伊藤忠商事は2000年代より一般廃棄物処理事業の取組みを開始しており、英国で4事業、セルビアで1事業に参画している。

〇伊藤忠商事が参画する一般廃棄物処理事業(EfW)

サウスタイン&ウェア事業
(英国)
コンウォール州事業
(英国)
西ロンドン事業
(英国)
マージーサイド州事業
(英国)
ベオグラード(セルビア)
プラント廃棄物処理能力26万トン/年24万トン/年35万トン/年46万トン/年34万トン/年
発電規模
(家庭消費電力)
3万世帯相当2万世帯相当5万世帯相当6万世帯相当3万世帯相当
事業内容EfWEfWEfWEfWEfW
稼働年2014年~2016年~2016年~2016年~
 

*アイキャッチ 出典:伊藤忠商事株式会社

【情報ソース】
サウジアラビア/ジュベイル工業都市における廃棄物処理事業への資本参画について、2020年11月12日、伊藤忠商事株式会社

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