【開発】東京電力HD、千葉県銚子沖で最大370MWの洋上風力発電所を計画/商業運転開始は2024年度以降

2019.09.04 事業参画・売買レポート


 2019年08月29日、東京電力ホールディングス株式会社(以下、「東京電力HD」)は千葉県銚子市の沖合で最大出力370MW規模の洋上風力発電所(以下、「当該事業」)の開発計画を発表した。

 同日に環境影響評価(環境アセスメント)法に基づいて、「(仮称)銚子沖洋上風力発電事業 計画段階環境配慮書」を提出・公表した。

 当該事業は千葉県銚子市の沖合1.2kmの約39㎢の海域で行う洋上風力発電事業である。風車を海底に設置した支持構造物に固定して発電する着床式とする計画。風車の単機出力は5.2MW~12MWの間で計画されており、最終的に最大370MWとなるよう使用する基数を決定する。早ければ2022年度に工事着工し、2024年度には商業運転開始となる予定だ。今後、風車や基礎構造などの具体的な計画については環境や漁業への影響等を考慮しながら決定する方針。

 東京電力HDはNEDOと共同で、2013年01月から今回の事業実施想定区域内(銚子市の南沖合3.1kmの海域)で定格出力2,400kWの風車1基を建設し、実証試験を行っている。東京電力HDは実証試験を経て、年平均風速6.6m/s以上であり、且つ水深30m以浅の海底地形が広く分布する当該海域を洋上風力発電事業の有望な海域であると判断した。実証機もその後2019年01月から商用運転を開始している。

 東京電力HDは国内外洋上風力・海外水力を中心に電源開発を進めることを掲げており、国内洋上風力発電については、将来的に総開発規模200~300万kWを目指している。2019年01月18日にはデンマークの大手総合エネルギー会社Ørsted社と洋上風力発電事業の協働について覚書を締結しており、当該発電事業についても協働して検討を行う。

*アイキャッチ 洋上風力発電の実証設備と風況観測タワー 出典:東京電力ホールディングス株式会社

【情報ソース】
「(仮称)銚子沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」の送付及び縦覧について、2019年08月29日、東京電力ホールディングス株式会社

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