【売買】JERA、初の洋上風力発電参画は英国と台湾/火力+再エネで最適な発電事業ポートフォリオ構築へ

2019.01.24 事業参画・売買レポート


 2018年12月28日、株式会社JERA(以下、「JERA」)は英国と台湾での洋上風力発電事業に参画することを発表した。JERAにとって洋上風力発電事業への参画は初。

 英国での参画案件は「ガンフリートサンズ洋上風力発電事業」だ。丸紅株式会社(以下、「丸紅」)から事業権益の24.95%を取得する。その結果、当該事業への出資比率はØrsted社(以下、「エルステッド社」)が50.1%、株式会社日本政策投資銀行が24.95%、JERAが24.95%となる予定だ。

 当該事業は英国南東部にあるエセックス州の沖合で48基の着床式の風車を使用し、洋上風力発電を行うものである。発電出力は172.8MW。2010年04月から商業運転を開始している。

(位置図 出典:株式会社JERA)

 台湾での参画案件は「フォルモサ1洋上風力発電事業」である。こちらは豪投資銀行のマッコーリー社とスワンコール社から事業権益の32.5%を取得する。当該事業の現時点での出資比率は、エルステッド社が35%、マッコーリー社が25%、スワンコール社が7.5%、JERAは32.5%となる。

 フォルモサ1洋上風力発電事業は台湾苗栗県の沖合で22基の着床式風車を使用し、洋上風力発電を行うものである。当該事業はPhase Ⅰ(8MW)とPhaseⅡ(120MW)の2段階で計画されている(*カッコ内の数字は発電出力)。Phase1は2017年04月から既に稼働しており、台湾で初めて稼働した洋上風力発電設備として知られている。またPhase2については2019年末の商業運転開始を目指して2018年06月から建設工事を進めている段階だ。発電された電力は20年間に亘り、台湾の固定価格買取制度に基づき売電を行う計画。

(位置図 出典:株式会社JERA)

 JERAは英国及び台湾にそれぞれ拠点を新設し、これまで培った火力発電事業のノウハウを強みに事業運営に参画する方針だ。加えて事業パートナーから洋上風力発電設備の建設・運用に関する知見も新たに取得し、国内外での洋上風力発電分野で更なる事業拡大を目指す。

*アイキャッチ 出典:株式会社JERA

【情報ソース】
英国での洋上風力発電事業への参画について、2018年12月28日、株式会社JERA
台湾での洋上風力発電事業への参画について、2018年12月28日、株式会社JERA

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