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【戦略】日揮、「ウィンドパワープロジェクト室」を立上げ/プロジェクトマネジメント力を強みに洋上風力発電市場に参入

2018.10.26 トピック


 2018年10月24日、日揮株式会社(以下、「日揮」)は再生可能エネルギー発電分野への事業領域拡大に向け、国内外で計画されている洋上風力発電案件のEPC(設計・調達・建設)プロジェクトへの参入を目指す専門組織の設置を発表した。

 当該組織の名称は「ウインドパワープロジェクト室」。11月1日付で新設し、同社社長直轄の組織とする。今後はウィンドパワープロジェクト室が中心となり、案件の開拓から見積り、プロジェクト遂行まで一気通貫でサービス提供できる体制をつくる予定だ。これまでに2万件を超えるプロジェクトで培ったプロジェクトマネジメント力や土木・電気を中心としたエンジニアリング技術などを強みに洋上風力発電市場に打って出る。

 日揮はこれまで国内の洋上風力発電事業のEPC受注を目指して事業化調査(Feasibility Study)や基本設計などを基にした営業活動を進めてきたが、加えてベトナムや台湾などのアジア諸国における風力発電プロジェクトの受注に向けた営業活動も開始する。洋上風力発電分野への参入を早期に実現するための戦略として、多くの実績を持つ海外の同業他社や国内外の重電メーカーなどとの協業も視野に入っているようだ。

 資源エネルギー庁が2018年07月に発表した第5次エネルギー基本計画では、風力発電を可能性のあるエネルギー源であるとして、再生エネルギーの主電源の一つに位置付けている。同時に2030年までには主力電源化への布石をうち、2050年には経済的に自立した脱炭素化した主力電源化を目指す計画となっている。将来の電源構成の中で有望な電源となることが予想され、すでに国内では北海道や東北、九州地方で十数件の洋上風力発電事業が計画されている。海外でも英国の北海沖や台湾海峡などで開発が進んでいる。

 

*アイキャッチ Photo by Waldemar Brandt on Unsplash

【情報ソース】
洋上風力発電分野に参入 11月1日付で「ウィンドパワープロジェクト室」を新設、2018年10月24日、日揮株式会社
新しいエネルギー基本計画が閣議決定されました、2018年07月03日、経済産業省

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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