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【戦略】日揮、新中期経営計画『Beyond the Horizon』を策定/事業投資はインフラ投資を主軸に利益拡大/目標IRRは12%以上

2016.05.13 トピック


 平成28年5月12日、日揮株式会社(以下、「日揮」)が新中期経営計画『Beyond the Horizon』を策定した。

01(出典:日揮株式会社)

 新中期経営計画は日揮が目指す企業体の達成に向けた10ヵ年計画の前半5年の成長戦略と位置づけられている。その中で、これまでの事業領域(オイルやガス分野でのEPC事業)を交通インフラや社会インフラ等のインフラ分野へ拡大させるほか、2006年3月期より進めてきたインフラ等への事業投資で利益を拡大させることも戦略に組み込まれた。

 事業領域の拡大については、これまでのオイルやガス分野では新規マーケットの開拓やO&Mサービス事業の受注を図るなど、これまでの強みを活かしながらの領域拡大を実施していく。一方で、現在ミャンマーのハンタワディ国際空港の事業運営権の取得に向けて取り組んでおり、この案件の実績を梃子にして、海外の空港をはじめとする交通インフラのEPC事業受注など新しい事業領域への拡大を実現させたい考えだ。

02(出典:日揮株式会社)

 事業投資については、これまで発電・造水(IWPP)事業や環境・新エネルギー事業、病院運営事業など公益性の高いインフラ事業に投資してきた。2016年3月期の想定利益は約60億円を掲げていたが達成できなかった。新中期経営計画では、「拡大分野」「維持分野」「将来分野」の3つに分類するなど選択と集中を徹底し、個別に投資方針を設定することで収益を改善していく。投資単体だけではなく、EPC事業と効果的に組合せ重層的利益も追求していくようだ。
 数値目標として「IRR:12%以上」を目標に設定し、さらには2025年度の調整後営業利益ベースに対する事業投資とインフラ分野でのEPC事業の割合を、現在の8%と5%からそれぞれ20%まで高める。

03(出典:日揮株式会社)

【情報ソース】
新・中期経営計画「Beyond the Horizon」を発表、平成28年5月12日、日揮株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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