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【グリーンボンド】戸田建設、100億円のグリーンボンドを発行/長崎県五島市沖合での浮体式洋上風力発電事業に充当

2017.11.02 インフラ融資


 2017年11月1日、戸田建設株式会社(以下、「戸田建設」)は長崎県五島市で計画している浮体式洋上風力発電を資金使途として、12月にグリーンボンド(無担保普通社債)を発行すると発表した。

 当該グリーンボンドは公募形式で発行し、償還期限は5年、発行規模は円建てで100億円を予定している。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が務める。資金使途は戸田建設が長崎県五島市で計画を進める浮体式洋上風力発電事業である。 その事業化するための資金の一部として、グリーンボンドを活用し資金調達をする方針だ。

 当該事業は五島市の沖合5kmの海上において、定格出力2.1MWと5.2MWの風車を選定し、合計出力約21MWほどの浮体式洋上風力発電所を建設・運営する計画。現在は環境アセスメントの段階であるが、計画では2018年4月から建設工事を開始し、運転開始は2021年4月頃となる見通しだ。

 戸田建設では2007年から外部研究機関と共に浮体式洋上風力発電の研究プロジェクトを開始させており、2010年から始まる環境省の実証事業を経て、2016年に実用化させている。

(対象事業区域 出典:(仮称)五島市沖洋上風力発電事業 環境影響評価準備書)
 

 グリーンボンドの発行に当たり、「グリーンボンド原則(GBP)2017」との整合性について、外部ESG評価機関であるサステイナリティクス(Sustainalytics PTE LTD)からセカンドオピニオンを取得している。また、株式会社格付投資情報センター(R&I)から「R&Iグリーンボンドアセスメント」の5段階ある評価のうち、最上位評価となる「GA1」を取得する見込みだ。

 国内事業会社による社債としてのグリーンボンド発行は野村総合研究所が2016年に行った「NRIグリーンボンド」の発行がある。野村総合研究所では環境配慮型不動産である「横浜野村ビル」の持分取得や今後の設備投資に充当した。

【情報ソース】
「戸田建設グリーンボンド」(発行予定)に関するお知らせ(*PDFファイルが開きます、2.1MB)、2017年11月1日、戸田建設株式会社
国内初の浮体式洋上風力発電設備を実用化、2016年4月15日、戸田建設株式会社
 

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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