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【グリーンボンド】野村総研、グリーンボンドで100億円調達/「R&Iグリーンボンドアセスメント」で最上位評価の「GA1」

2016.09.13 トピック


 株式会社野村総合研究所(以下、「野村総研」)が社債としてグリーンボンド(名称:「NRIグリーンボンド」(第3回無担保普通社債))を発行すると発表した。

 グリーンボンドとは「再生可能エネルギーの導入」や「温室効果ガスの排出削減」といった環境問題の解決に資する事業・技術に用いる資金を調達するために発行される債券である。世界銀行によれば、2015年時でグリーンボンドの市場規模は600億米ドルに到達しようとしており、債券市場全体が90兆米ドルであることを考えるとまだまだ伸びる余地があると考えられている。

 NRIグリーンボンドは発行総額100億円で、社債としての格付は「AA-」を取得している。9月16日が発行日となっており、年限が10年のため償還期日は平成38年9月16日だ。調達された資金は、環境配慮型不動産である「横浜野村ビル」の持分取得や今後の設備投資に充てられる。横浜野村ビルはCASBEE(建築環境総合性能評価システム)でSランクを取得しているなど環境性能面での評価が高い。

01(横浜野村ビル 出典:株式会社野村総合研究所)

NRIグリーンボンドの概要                                       

社債名称NRIグリーンボンド (株式会社野村総合研究所 第3回無担保社債(社債間限定同順位特約付))
発行総額100億円
年限10年
利率年0,250%
払込金額各社債の金額100円につき金100円
払込期日平成28年9月16日
償還期日平成38年9月16日
引受会社・野村證券株式会社
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
・みずほ証券株式会社
・SMBC日興証券株式会社
財務代理人株式会社三菱東京UFJ銀行
取得格付AA-
資金使途・横浜野村ビルの一部を信託財産とする信託受益権の取得資金
・横浜野村ビルに係る設備投資資金に充当

 今回のグリーンボンドの発行にあたり、野村総研は株式会社格付投資情報センター(以下、「R&I」)の「R&Iグリーンボンドアセスメント」による評価も取得ている。こちらで5段階あるうちの最上位の評価である「GA1」と評価された。R&Iグリーンボンドアセスメントは「調達された資金が環境問題の解決に資する事業に投資される程度に対する意見」という位置づけとなっている。グリーンボンドの対象事業の選定方法や調達資金の管理方法等が評価基準となって決定される。

R&Iグリーンボンドアセスメントの符号及び定義                             

符号定義
GA1グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が非常に高い
GA2グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が高い
GA3グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が十分である
GA4グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度がやや低い
GA5グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が低い

【情報ソース】
NRIグリーンボンド発行に関するお知らせ(*PDFファイルが開きます、119KB)、平成28年9月9日、株式会社野村総合研究所
NRIグリーンボンドとは株式会社野村総合研究所

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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