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【グリーンボンド】東京都、総額200億円程度のグリーンボンドを近く発行/資金使途の対象事業と充当金額を公表

2017.10.17 インフラ融資


 2017年10月11日、東京都財務局は平成29年度に発行する「東京グリーンボンド」の資金使途の対象となる事業とそれぞれの事業に充当される金額を発表した。

 平成29年度「東京グリーンボンド」は今年の2月に発行方針が公表されており、発行総額は200億円程度とされている。発行時期は今年の10~12月の予定。

 充当予定事業は下記表の通りである。平成28年度に発行した東京環境サポーター債で選択した事業の他に、公営企業の事業にも対象を拡大する。また、都の環境施策を先進的・加速的に推進していく事業なども新たに予定事業として選定されている。充当金額としては、都有施設の改築・改修が最も多く36億円となっており、再エネの導入や緑化面積の拡大を計画している。また、2月の公表時には無かった「東京港・島しょ海岸保全施設整備事業」が今回加わっており、こちらには32億円が充当されるようだ。東京港の防潮堤や水門などの整備が計画されている。

 各事業は区分分けがされており、大きく4つの分類がある。①東京2020大会を契機とした環境対策、②スマートエネルギー都市づくり、③クール・クリーンで快適な都市づくり、④気候変動の影響への適応となっている。なかでも②スマートエネルギー都市づくりには98億円が充当されることとなっており、発行総額の約半分が充てられるようである。

東京グリーンボンドの充当予定事業
 

No区分 事業名充当予定金額(百万円)
1東京2020大会を契機とした環境対策競技施設の環境対策 1,000
2ヒートアイランド現象に伴う暑熱対応(遮熱性・保水性の向上)1,000
3スマートエネルギー都市づくり都有施設の改築・改修3,600
4都有施設・道路の照明のLED化1,900
5都有施設のZEB化800
6上下水道施設の省エネ化2,100
7環境にやさしい都営バスの導入1,400
8クール・クリーンで快適な都市づくり公園の整備500
9合流式下水道の改善900
10水再生センターでの高度処理100
11気候変動の影響への適応中小河川の整備2,900
12高潮防御施設の整備600
13東京港・島しょ海岸保全施設整備事業3,200

東京グリーンボンドの発行概要

名   称:東京グリーンボンド
発 行 規 模 :総額200億円程度
対象投資家:円貨建て債を購入可能な機関投資家、都民等の個人投資家
発 行 通 貨 :機関投資家向けは円貨、個人投資家向けは市況等に応じて判断
発 行 時 期 :10月~12月

*アイキャッチ Photo by Riccardo Chiarini on Unsplash

【情報ソース】
平成29年度東京グリーンボンドに係る充当予定事業の決定について、2017年10月11日、東京都財務局

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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