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【グリーンボンド】みずほFG、初のグリーンボンド発行/発行総額5億ユーロ、グリーンプロジェクトに充当

2017.10.16 インフラ融資


 2017年10月11日、株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、「みずほフィナンシャルグループ」)は同社として初となるグリーンボンドの発行を発表した。

  発行総額は5億ユーロ、日本円にすると約660億円(1€=132円で換算)。調達した資金は同社の子会社である株式会社みずほ銀行(以下、「みずほ銀行」)へ融資し、その後みずほ銀行が実行するグリーンプロジェクトへの融資に充当される。金利は0.956%、発行期間は7年である。

 グリーンボンドの発行に当たっては、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則2017(The Green Bond Principles 2017:(GBP)」や環境省の「グリーンボンドガイドライン2017年版」に準拠した形で、みずほフィナンシャルグループが策定したフレームワークに基づいて発行・管理される。発行日は2017年10月16日。

 みずほフィナンシャルグループでは「みずほグリーンボンドフレームワーク」を策定しており、グリーンボンドで調達した資金を3つの適格プロジェクトカテゴリーへの融資に充当することとしている。3つとは「再生可能エネルギー」、「クリーンな運輸」、「汚染の防止と管理」に係るプロジェクトである。と同時に、エクエーター原則における「カテゴリーB」又は「カテゴリーC」に分類されているプロジェクトであることも必要だ。(*1)

 上記に該当するプロジェクトのうち、「グリーンボンドの発行日から遡って24ヵ月以内に実施されたもの、あるいは発行日以降に実施されるもの」がグリーンボンドの調達資金充当の対象案件となるようだ。

(*1)みずほフィナンシャルグループのウェブサイトより引用

カテゴリーA:環境・社会に対して重大な負の潜在的リスク、または、影響を及ぼす可能性があり、そのリスクと影響が多様、回復不能、または前例がないプロジェクト。
カテゴリーB:環境・社会に対して限定的な潜在的リスク、または、影響を及ぼす可能性があり、そのリスクと影響の発生件数が少なく、概してその立地に限定され、多くの場合は回復可能であり、かつ、緩和策によって容易に対処可能なプロジェクト
カテゴリーC:環境・社会に対しての負のリスク、または、影響が最小限、または全くないプロジェクト

グリーンボンドの概要(株式会社みずほフィナンシャルグループ)
 

発行体株式会社みずほフィナンシャルグループ
発行総額5億ユーロ
発行日2017年10月16日(条件決定日は2017年10月10日)
期間7年
金利0.956%
資金使途みずほ銀行に対する融資に充当し、みずほ銀行はグリーンプロジェクトに対する融資に充当

*アイキャッチ Photo by Camila Fernández León on Unsplash

【情報ソース】
グリーンボンド発行の決定について、2017年10月11日、株式会社みずほフィナンシャルグループ
エクエーター原則への取り組み、みずほフィナンシャルグループ
 

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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