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【プロジェクトファイナンス】みずほ銀行とJBIC、ソフトバンクの印太陽光発電事業にプロジェクトファイナンス組成/印では22年までに、100GWの太陽光発電開発

2017.09.29 インフラ融資


 2017年9月12日、株式会社みずほ銀行(以下、「みずほ銀行」)はソフトバンクグループ株式会社が出資するインドの太陽光発電事業会社「SBG Cleantech ProjectCo Private Limited」との間で、当該事業会社が実施している太陽光発電事業を対象としたプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結したことを発表した。株式会社国際協力銀行との協調融資となる。

 融資を実施するに当たり、リードアレンジャーはみずほ銀行が担う。なお、協調融資の内、みずほ銀行の融資部分については株式会社日本貿易保険による海外事業資金貸付保険が付保される。

 今回融資の対象となっているインドにおける太陽光発電事業は、インド南部のアンドラ・プラデシュ州クルヌール地区(Andhra Pradesh,kornool)で開発した発電容量350MWの太陽光発電所(Ghani Sakunala Solar Park)を建設・所有・運営するものである。インドの約70万世帯を超える一般家庭へ電気を供給する超大型メガソーラー事業である。今年の3月29日に営業運転を開始している。発電した電力は、事業落札時に合意した売電価格4.64ルピー/kWh(約8.70円/kWh(*))で今後25年間に亘り、インドの国営火力発電公社(NTPC Limited)に対して売電される。

(*)1ルピー=1.88円換算時

kurnool

 2009年にインド政府によって施行された「JNNSM(Jawaharlal Nehru National Solar Mission:ジャワハルラル・ネルー・ナショナル・ソーラー・ミッション)」の中で、2022年までに100GWに及ぶ太陽光発電での電源開発の実施が表明されている。一方で、2014年9月1日に安倍内閣総理大臣とモディ・インド首相は、3.5兆円の対インド官民投融資を5年間で実現を目指す「日印投資促進パートナーシップ」も表明している。

 当該プロジェクトファイナンスによる協調融資や太陽発電事業はこれを受けて実施されているものである。ソフトバンクにおいては、引き続きインドで太陽光発電事業も含めた再生可能エネルギー発電事業の開発を発電出力20GWまで進めるようだ。

【情報ソース】
インドにおける太陽光発電事業向けプロジェクトファイナンスの組成について(*PDFファイルが開きます、112KB)、2017年9月12日、株式会社みずほ銀行

 JBIC初のインド太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンス、2017年9月12日、株式会社国際協力銀行

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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