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【グリーンボンド】大林組、総額100億円のグリーンボンド発行/再生可能エネルギー事業とグリーンビルディングの開発に充当

2018.10.27 インフラ融資


 2018年10月25日、株式会社大林組(以下、「大林組」)は国内社債市場において公募形式により「大林組グリーンボンド」(株式会社大林組第23回無担保社債)を発行したことを発表した。

 当該クリーンボンドの発行額は100億円。発行年限は5年、発行利率は年0.13%となっている。信用格付は株式会社格付投資情報センター(以下、「R&I」)により「A+」と評価されている。調達した資金は大林組グループで実施している再生可能エネルギー事業(太陽光発電事業、風力発電事業)と環境配慮型開発事業(グリーンビルディングの開発)に充当される予定だ。具体的な事業は下記の6つの事業が予定されている。

○再生可能エネルギー事業

・太陽光発電事業へのリファイナンス(35億円):芦北太陽光発電所、釧路町トリトウシ原野太陽光発電所、日向日知屋太陽光発電所
・風力発電事業へのリファイナンス(5億円):三種浜田風力発電所
・風力発電(洋上)専用設備へのファイナンス(30億円):SEP(自己昇降式作業台船)の建造

○グリーンビルディングの開発
・省エネ認証(BELS認証制度最高ランク)を得たグリーンビルへのリファイナンス(30億円):oak神田鍛冶町

 当該グリーンボンド発行について主幹事は野村證券株式会社(以下、「野村證券」)と三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社が務めた。加えて、野村證券はグリーンボンドのフレームワークの策定やセカンドオピニオンの取得への助言を行うグリーンボンド・ストラクチャー・エージェントも担当した。

 グリーンボンドについての適格性についてはR&IとDNV GLビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社が第三者評価を実施した。R&Iは「R&Iグリーンボンドアセスメント」に基づき、グリーンボンド原則2018とグリーンボンドガイドライン2017年版に適合するとしてセカンドピニオンを付与した。評価は最上位評価の「GA1」。DNV GLも同様、グリーンボンド原則2018とグリーンボンドガイドライン2017年版への適合性について確認を行い、セカンドパーティオピニオンを発行している。

 既に当該グリーンボンドへの投資について、エヌエヌ生命保険株式会社、学校法人東京農業大学、株式会社福井銀行が投資表明を行っている。

*アイキャッチ Photo by Helloquence on Unsplash

【情報ソース】
大林組は、グリーンボンドを発行しました。、2018年10月25日、株式会社大林組

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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