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【戦略】三井住友信託銀行、西粟倉村で森林信託の可能性について検討/山林保全に民間活力を導入

2018.02.27 トピック


 2018年02月27日、三井住友信託銀行株式会社(以下、「三井住友信託銀行」)は岡山県英田郡西粟倉村から、森林信託の活用を前提とした「森林信託導入基礎調査業務」(以下、「当該調査」)を受託したことを発表した。

西粟倉村

 

 西粟倉村は岡山県の最北東端に位置する基礎自治体であり、面積の約95%を森林が占めている。『百年の森林(もり)構想』を掲げ、森林を適切に管理・有効活用することで持続可能な森林経営を行い、「上質な田舎づくり」を目指している。

 具体的には、西粟倉村と山林所有者との間で10年間の森林管理協定を結び、村が森林の間伐や作業道整備を一手に行う。山林所有者の負担は求められない。また、間伐材を地元企業に販売することで得た収益の半分を山林所有者へ還元もしている。これらの活動は2008年から開始されており、約10年経過した。現在は山林所有者の高齢化や死亡に伴い、相続される山林が増え、所有者変更に伴う協定のやり直しが課題となっている。

 そのような現況の中行われる当該調査は、相続に影響されない安定的な森林整備や森林資産の外部流出懸念を軽減することを目的としており、森林経営に信託スキームが導入可能かを調査するものだ。

 当該調査は2017年12月21日から2018年03月31日の間で行われる。実態を踏まえながら、信託手法と民間事業体による新しい収益事業を組込んだ経営計画の可能性調査を行う。一方で、民間企業の林業への事業参入意欲や民間活力導入にあたって整備すべきポイントなどについてヒアリング調査も実施する。

(森林信託導入時のスキームイメージ 出典:三井住友信託銀行株式会社)

*アイキャッチ Photo by Chelsea Bock on Unsplash

【情報ソース】
森林信託導入に伴う基礎業務調査の受託について(*PDFファイルが開きます、162KB)、2018年02月27日、三井住友信託銀行株式会社

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