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【実証】丸紅・東レ・やまなしハイドロジェンカンパニー・シーメンス・エナジー、英国スコットランドにおけるグリーン水素を用いたP2Gシステムの実証

2022.11.30 トピック


 2022年11月25日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は東レ株式会社(以下、「東レ」)、株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー(以下、「YHC」)、シーメンス・エナジー株式会社(以下、「シーメンス・エナジー」)とともに、「再エネ拡大地域における寒冷都市型エネルギー利用時の脱炭素化を実現するための、P2Gシステム導入に向けた実証研究(英国スコットランド・グラスゴー市)/実証要件適合性等調査」を開始することを発表した。

 当該調査は英国スコットランド・グラスゴー市において、同地域の豊富な再生可能エネルギーを利用して、シーメンス・エナジー製の固定高分子(PEM)形水電解装置、YHCが強みを持つパワー・ツー・ガス(P2G)システムを用いてグリーン水素製造の実証要件適合性等について調査するというものだ。固定高分子形水電解装置には東レ独自の炭化水素系電解質膜が搭載されている。

 当該調査では、寒冷都市型の熱需要等をグリーン水素により賄うための新たなエネルギー需給システムの構築やその運用方法、大型施設向け暖房設備や工業用ボイラーでのグリーン水素利活用方法、についても調査を行う。

 やまなしハイドロジェンカンパニーは2022年2月に設立されたP2G事業会社。山梨県(50%)、東京電力ホールディングス株式会社(25%)、東レ(25%)が出資し設立した(*カッコ内の数字は出資比率)。P2Gとは再エネ電力等による余剰電力を水素に変換して貯蔵したり、利用する方法のことをいい、電力網の供給余力や需給調整力として期待されている。これまでの余剰電力貯蔵には揚水式水力発電、蓄電池、フライホイール電力貯蔵などがある。

 丸紅は2021年11月にスコットランド開発公社との間で、スコットランドにおける浮体式洋上風力発電の拡大やグリーン水素の製造・利活用を含む脱炭素化にむけた包括的な協力に関する覚書を締結している。スコットランド自治政府は2030年までに温室効果ガス排出量を75%削減し、2045年にはネットゼロ実現とする目標を掲げている。

*アイキャッチ UnsplashBjorn Sneldersが撮影した写真 

【情報ソース】
英国スコットランド・グラスゴー市におけるグリーン水素を用いたP2Gシステム導入に向けた実証要件適合性等調査の開始について、2022年11月25日、丸紅株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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