【開発】豊田通商・そらいいな、長崎県・五島列島でドローン配送物流網の構築へ

2022.05.06 事業参画・売買レポート


 2022年4月21日、豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)は長崎県五島列島で医療用医薬品のドローン配送事業を行うことを発表した。同日に、そらいいなの発着拠点が五島市福江島に完成し、竣工式が行われたことも発表されている。

 当該事業は五島市に拠点をおく医薬品卸会社3社と長期の実証契約を締結して、五島列島の医療機関・薬局へ医療用医薬品を配送するものだ。事業会社は豊田通商が100%出資するグループ会社「そらいいな株式会社」。

 配送地域は福江島から奈留島への定期運行からスタートし、福江島西部、市内各島、新上五島町などへ徐々に増やす予定だ。まずはレベル3飛行(無人地帯上空での補助者なし目視外飛行)でのオペレーション実績を積み、将来的にはレベル4飛行(有人地帯上空での補助者なし目視外飛行)を目指す。事業で使用するドローンや技術は豊田通商の協業先であるZipline International Inc.(米国)の機体(固定翼)が採用されている。2ヶ月ほどの試験飛行期間を経て、2022年5月から商業飛行(定期配送)の開始となる予定だ。

 当該事業は一般財団法人環境優良車普及機構による「令和2年度 社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業のうち過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業(環境省補助事業(国土交通省連携事業))」に採択されており、五島市とそらいいな、豊田通商の共同事業である。五島市の「スマートアイランド」への取組の一環として位置付けられている。

*アイキャッチ 出典:豊田通商株式会社

【情報ソース】
長崎県五島列島で医療用医薬品のドローン配送事業を開始~離島間の長距離定期物流網の構築による社会課題解決への貢献を目指す~、2022年04月21日、豊田通商株式会社

【関連記事】
【PPP】豊田通商、インドネシアのパティンバン新国際港の自動車ターミナル運営に参画
【インフラマネジメント】Jパワー・KDDI、全国約40カ所の水力発電設備でドローン点検実証
【開発】経済産業省・国土交通省、長崎県五島市沖の浮体式洋上風力発電事業の公募占用計画を認定/2022年9月1日より工事着工

, , , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ