【稼働】商船三井、ベトナムでラックフェン国際港が開港/上下分離方式でコンテナターミナルを運営

2018.05.29 事業参画・売買レポート


 2018年05月14日、株式会社商船三井(以下、「商船三井」)は同社が出資参画しているHaiphong Internatonal Container Terminal C0.,Ltd(以下、「HICT社」)がラックフェン港の新コンテナターミナル(Haiphong International Container Terminal、以下「当該ターミナル」)の開業式典を05月13日に行ったことを発表した。同日に、ラックフェン国際港の開港式も開催された。

(開港式の様子 出典:独立行政法人国際協力機構)

Haiphong International Container Terminal

 

 当該ターミナルはベトナム北部ハイフォン市にあるラックフェン国際港内にある。ベトナム北部の内陸部分の多くと繋がる水路と沿岸道路の接続点という好立地な場所に開発されたコンテナターミナルだ。日系企業を含む多数の外国企業が進出するベトナム北部地域で初の大水深バース(岸壁)を持つ。

 岸壁長は約750メートルで、2バースあり、14,000TEU型(*)のコンテナ船の入港も可能だ。年間の最大取扱数量は110万TEUと見込んでいる。これまでは難しかったベトナム北部と北米、或いは欧州を直接結ぶ大型船の寄港が可能となり、ハイフォン工業団地を始めとするベトナム北部の経済発展への貢献が期待されている。また、ラオスやタイ、ミャンマーなどの周辺国を往来する貨物の玄関口にもなることが予想され、東南アジア地域において重要な国際港となりそうだ。

(*)TEU:コンテナ貨物を20フィートコンテナに換算した単位

(ラックフェン国際港ターミナルに接岸し、コンテナを積む大型船 出典:独立行政法人国際協力機構)

 ラックフェン国際港は日越間で初めての官民連携案件、国際協力機構(JICA)が円借款「ラックフェン国際港建設事業」として支援を行っている。港湾の下部構造物(港湾用地の埋立・地盤改良・防波堤及び防砂堤・航路浚渫)やアクセス道路・橋梁等の整備を円借款を活用した公共事業として実施した。支援額は合計で1,141億2千万円(港湾部分:652.62億円、道路・橋梁部分:488.58億円)になる。

  事業会社であるHICT社が整備後の敷地を借り受け、 クレーン等の港湾の上部の設備整備を経て、コンテナターミナルを運営している。つまり、ラックフェン国際港の運営は「上下分離方式」で実施されている。 商船三井は当該コンテナターミナル運営に参加する一方で、ラックフェン国際港での曳船事業にも参画し、今後増加が期待される大型コンテナ船の寄港サポートを担う。

 HICT社は商船三井(17.5%)、Saigon Newport Company(本社:ベトナム、51%%)、Wan Hai Lines Ltd.(本社:台湾、16.5%)、伊藤忠商事株式会社(15.0%)4社の共同出資によって設立されている。(*カッコ内の数字は出資比率)

 

*アイキャッチ 出典:株式会社商船三井

【情報ソース】
ベトナム・ラックフェン港 コンテナターミナル Haiphong International Container Terminal(HICT)開業~ベトナム北部初の大水深ターミナルで経済発展に貢献~、2018年05月14日、株式会社商船三井
ラックフェン国際港開港式:日越間で初の官民連携により、ベトナムの国際競争力を強化、2018年05月14日、独立行政法人国際協力機構

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