【開発】ひびきウインドエナジー、北九州響灘洋上ウインドファームの各種工事の優先交渉権者を選定

2022.05.04 事業参画・売買レポート


 2022年4月25日、ひびきウインドエナジー株式会社(以下、「ひびきウインドエナジー」)は同社が進める北九州響灘洋上風力発電事業に係る各種工事等の優先交渉権者を選定したことを発表した。

 北九州響灘洋上風力発電事業は電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)、九電みらいエナジー株式会社(以下、「九電みらいエナジー」)、北拓株式会社(以下、「北拓」)、西部ガス株式会社(以下、「西部ガス」)、株式会社九電工(以下、「九電工」)が出資設立したひびきウインドエナジーが進める洋上風力発電事業だ。

 北九州港の響灘の海域で、定格出力9,600kWの風車を25基建設し、最大で出力220,000kWとなる洋上風力発電所が計画されている。発電所名は北九州響灘洋上ウインドファーム。運転開始は2025年度に予定されており、現在は2022年度末の工事着工を目指して、設備の詳細設計が進められている段階だ。

 今回ひびきウインドエナジーが選定した当該事業における各種工事等の優先交渉権者は下記の通り。

・風車供給・据付工事:ベスタス・ジャパン株式会社
・風車基礎・海洋工事:五洋建設・日鉄エンジニアリング特定建設工事共同企業体
・陸上電気工事:株式会社J-POWERハイテック
・O&M 拠点港工事:五洋建設・若築建設特定建設工事共同企業体
・CTV(Crew Transfer Vessel) 運航管理:東京汽船株式会社

(事業実施予定区域図 出典:ひびきウインドエナジー株式会社)

 北九州市は「風力発電関連産業の総合拠点」の形成を目指して、2010年度から「グリーンエネルギーポートひびき」事業を行っており、北九州港において「再生可能エネルギー源を利活用する区域」を設定し、風力発電関連産業の集積を進めている。これらの取組を更に進めるため、北九州港港湾区域における洋上風力発電施設の設置・運営に関する企画提案を北九州市が公募し、2017年2月に事業実施予定者としてひびきウインドエナジーが選定されている。

 ひびきウインドエナジーへの各社の出資比率は、Jパワーが40%、九電みらいエナジーが30%、北拓が10%、西部ガスが10%、九電工が10%となっている。

*アイキャッチ 出典:ひびきウインドエナジー株式会社

【情報ソース】
北九州響灘洋上風力発電事業に係る工事等の優先交渉権者の選定および「暴力追放協議会 連絡会議」の開催について、2022年4月25日、ひびきウインドエナジー株式会社

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