【売買】商船三井・東邦ガス・北陸電力、台湾のフォルモサ1洋上風力発電事業の権益25%を取得

2022.03.05 事業参画・売買レポート


 2022年3月4日、株式会社商船三井(以下、「商船三井」)、東邦ガス株式会社(以下、「東邦ガス」)、北陸電力株式会社(以下、「北陸電力」)の3社はともに、台湾のフォルモサ1洋上風力発電事業に参画することを発表した。

 3社は当該事業に参画していた豪金融マッコーリー社から事業会社の持株会社Formosa Ⅰ International Investment Co., Ltd.(フォルモサワン・インターナショナルインベストメント)の株式25%を取得する。3社は共同設立する特別目的会社を通じて当該株式を取得する予定で、台湾当局からの承認の取得やその他の諸手続きを経て、株式の譲渡が完了する。3社の特別目的会社への出資比率は商船三井が37.5%、東邦ガスが37.5%、北陸電力が25%となる予定だ。

(出資構成 出典:株式会社商船三井)

 フォルモサ1は台湾の苗栗県の沖合約2~6kmの海域で行われている着床式洋上風力発電事業だ。先行して開発が進められた第1フェーズ(風車2基、発電容量8MW)が2017年4月に商業運転を開始しており、第2フェーズ(風車20基、発電容量120MW)も2019年12月27日から商業運転を開始している。発電した電力は台湾の固定価格買取制度に基づいて、台灣電力股份有限公司(Taipower)へ20年間に亘って売電する。当該事業には株式会社JERAも参画している。

*アイキャッチ 出典:株式会社商船三井

【情報ソース】
台湾における洋上風力発電事業への出資参画について(*PDFファイルが開きます、250KB)、2022年3月4日、株式会社商船三井(*東邦ガス株式会社、北陸電力株式会社との共同リリース)

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