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【出資】ミライトHLD、フィリピンの通信タワー事業会社に約37億円出資

2022.03.16 トピック


 2022年3月8日、株式会社ミライト・ホールディングス(以下、「ミライトHLD」)はフィリピン共和国(以下、「フィリピン」)の携帯電話用通信タワーの建設やリース事業を行っているLBS Digital Infrastructure Corp.(以下、「LDIC社」)に約37億円の出資を行うことを発表した。

 ミライトHLDは来年度に、ミライトHLD、株式会社ミライト、株式会社ミライト・テクノロジーズの3社統合を予定している。新たなグループ体制における新成長戦略の柱の一つとして、アジア・オセアニア地域を中心としたグローバル事業を拡充し、中長期的な事業領域への取組や収益を拡大させる方針だ。

 LDIC社はフィリピンの通信系建設会社大手のLBS Technologies Asia Pacific Corporationの創業家が2021年4月26日に新設した会社だ。2021年11月には双日株式会社(以下、「双日」)が約70億円の増資引受を発表しており、現在は同社の主要株主となっている。ミライトHLDはLDIC社への出資参画後、双日の先行実績やノウハウにデジタルツインなどのDXソリューションを加え、デジタルインフラの整備を推進させていく考え。

 フィリピンはスマートフォンや5Gの普及等により、使用されるデータ通信量が膨大になる一方で、人口当たりの通信タワー塔数が少ないことやネットワーク環境の整備の遅れから、回線速度が遅いことが課題となっており、そのことは島しょ部においてはより顕著になっている。この課題への対応として、フィリピン政府は通信タワーシェアリングの推奨を始めている。社会全体での重複投資を避けることができ、携帯キャリアはネットワーク構築に向けた投資に特化できることから、通信タワーシェアリングへの期待は高い。通信タワーシェアリング市場がまだ初期段階であることも踏まえ、フィリピンで成長が大きく期待される分野となっている。

*アイキャッチ Photo by Ian Romie Ona on Unsplash 

【情報ソース】
フィリピン通信タワー事業者・LBS Digital Infrastructure Corp.に対する出資に関するお知らせ(*PDFファイルが開きます、282KB)、2022年3月8日、株式会社ミライト・ホールディングス

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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