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【稼働】清水建設・日本小水力発電・NES、富山県の小水力発電所で開所式/年間売電収入は約1億8千万円を見込む

2021.06.26 事業参画・売買レポート


 2021年6月22日、清水建設株式会社(以下、「清水建設」)は日本小水力発電株式会社(以下、「日本小水力発電」)とNES株式会社(以下、「NES」)とともに開発を進めていた小水力発電所「相ノ又谷水力発電所」が営業運転を2021年5月1日より開始したことを発表した。

 当該発電所は2017年3月に設立された事業会社「水の国電力株式会社」が開発を進めた。当該事業会社へは清水建設(51%)、日本小水力発電(45%)、NES(4%)が共同出資している(*カッコ内の数字は出資比率)。事業会社設立後、開発申請業務等の準備が進められ、2019年8月に開発工事へ着手、2021年5月1日に営業運転開始するに至っている。

 当該発電所は富山県北東部にある朝日小川ダム上流の谷あいに位置する流れ込み式の小水力発電施設だ。川沿いの林道約1.6kmに亘って、管径800mmの水圧管路が埋設されており、この水路に水を流し込み、水車を回転させることで発電する。最大出力は961kW(使用流量1㎥/s、有効落差114m)、年間の想定発電電力量は6.24百万kWh。発電した電力は20年間に亘って、固定価格買取制度に基づき売電される。年間売電収入は約1億8千万円が見込まれている。

 清水建設は今後、富山県内を含めて、5~6県の計10数か所で小水力発電施設の開発に取組み、2030年まで総発電能力1万kW、総売上20億円の事業体制構築を目指す方針だ。加えて、地方自治体との共同開発スキームや地域エネルギー資源の活用に伴う地域貢献スキームの開発も進める。

*アイキャッチ 出典:清水建設株式会社

【情報ソース】
自社開発の相ノ又谷(あいのまただに)水力発電所が開所~小水力発電の事業化を推進~、2021年06月22日、清水建設株式会社

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