【稼働】関電工、既存砂防ダムを活用した水力発電所が商業運転開始

2020.07.19 事業参画・売買レポート


 2020年07月13日、株式会社関電工(以下、「関電工」)は新潟県中魚沼郡に建設していた上結東水力発電所が完成し、商業運転を開始したことを発表した。関電工が開発する水力発電事業としては2例目。

(上結東水力発電所 出典:株式会社関電工)

 当該水力発電所は信濃川水系中津川に建設された流れ込み式水力発電所だ。昭和36年に作られた既存の上結東砂防堰堤(砂防ダム)の落差を有効活用し発電するため、砂防ダム脇に発電所を新設した。砂防ダム建設時の排水路トンネルを放水路として利用することで、減水区間を短くでき、河川環境への影響を少なくできた。

 当該発電所の最大出力は990kW。年間の発電電力量は約6,500MWh/年を見込んでいる。一般家庭の使用電力量に換算して約1,200世帯相当だ。2020年5月11日より運転開始しており、発電した電力は固定価格買取制度に基づき20年間に亘って売電する。

(上結東水力発電所 出典:株式会社関電工)

*アイキャッチ 出典:株式会社関電工

【情報ソース】
上結東水力発電所の運転開始~既存の砂防ダムを活用した水力発電所~、2020年07月13日、株式会社関電工

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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