【売買】東京電力リニューアブルパワー、ジョージア国ダリアリ水力発電所の運営に参画

2020.05.05 事業参画・売買レポート


 2020年4月28日、東京電力リニューアブルパワー株式会社(以下、「東京電力リニューアブルパワー」)はジョージア国のダリアリ水力発電所の運営に参画することを発表した。

 参画に際して、ジョージア国のPeri社からダリアリ水力発電所の事業会社Dariali Energy社の株式31.4%を取得した。これにより事業会社への出資比率はEnergia社(ジョージア国)が44.3%、東京電力リニューアブルパワー(TEPCO Renewable Power Singapore社を通じて)が31.4%、Lok W.Home Irrevocable Trust社(米国)が24.3%となる。

 東京電力リニューアブルパワーは出資参画後、役職員などの派遣を通じてO&M技術をダリアリ水力発電所に導入し、さらなる施設のバリューアップを図る考えだ。

(出資構成 出典:東京電力リニューアブルパワー株式会社)

 ダリアリ水力発電所はジョージア国ムツヘタ=ムティアネティ州カズベギ地区にあり、2016年12月より営業運転を開始している。総出力は108MW、ジョージア国の年間電力消費量の約4%を発電している。発電した電力はジョージア国営電力市場運営会社ESCO社との電力販売契約に基づき、15年間に亘って売電している。

 東京電力リニューアブルパワーは2020年4月1日より、東京電力ホールディングス株式会社の再生可能エネルギー発電事業を継承し、再生可能エネルギー専業会社として事業を開始している。水力・風力・太陽光で総出力約1,000万kWを保有しており、2030年代前半までには国内外で600~700万kW程度の総開発規模としたい考え。

東京電力リニューアブルパワーの再生可能エネルギーの導入状況(2020年4月1日時点)

発電所数最大出力
水力163箇所9,873,360kW
太陽光3箇所30,000kW
風力2箇所20,770kW
合計168箇所9,924,130kW
 

*アイキャッチ Photo by Max Kukurudziak on Unsplash

【情報ソース】
ジョージア国ダリアリ水力発電所への出資参画について~当社における海外水力発電事業の第2号案件~、2020年4月28日、東京電力リニューアブルパワー株式会社
「東京電力リニューアブルパワー株式会社」の事業開始について~再生可能エネルギー発電事業領域におけるリーディングカンパニーを目指して~、2020年4月1日、東京電力リニューアブルパワー株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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