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【海外】丸紅&東芝&JR東日本、タイ国バンコク市で都市鉄道パープルラインが開業

2016.08.09 トピック


 平成28年8月8日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)と株式会社東芝(以下、「東芝」)はタイ国のバンコク都市鉄道パープルラインが開業したと発表した。

Bang Sue Bangkok Thailand

 パープルライン(正式名称:チャローン・ラチャタム線)は、日本政府の円借款を活用してタイ国運輸交通局によって建設された都市鉄道だ。事業運営者はバンコクメトロパブリック社(Bangkok Metro Public Company Limited)。
 バンコク市北部のタオプン駅から北西方面に位置するクロンバイパイ駅までを約23kmの路線と16駅で繋いでいる。既に開通しているブルーラインとも接続し、バンコク市中心部への移動はしやすくなっている
。また、モーダルシフトの促進により市内の交通渋滞解消への期待も高い。

01(路線図 出典:BANGKOKU EXPRESSWAY AND METRO PUBLIC COMPANY LIMITED)

 丸紅と東芝は共同事業体を通じて鉄道システム一式(車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備等)を供給している。車両(「sustina」21編成63両)は東日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR東日本」)のグループ企業である株式会社総合車両製作所が製造した。また、丸紅、東芝、JR東日本の3社で設立した共同事業体『Japan Transportation Technology(Thailand)Co.,Ltd』が今後10年間の鉄道車両や各設備のメンテナンス業務を実施する。

02

(出典:株式会社東芝)

 日本の鉄道事業者を含めた企業連合が海外での鉄道メンテナンス事業に参画するのは本邦初の試みである。工事や部品の供給だけでなく、日本で実施する質の高いメンテナンスや鉄道技術で現地の鉄道運営を支えていく形だ。

【情報ソース】
タイ国バンコク都市鉄道パープルラインの開業について(*PDFファイルが開きます、339KB)、平成28年8月8日、丸紅株式会社
タイ国バンコク都市鉄道パープルライン向け鉄道システムおよびメンテナンス事業の受注について、平成25年11月6日、株式会社東芝
タイ王国バンコク都市鉄道パープルライン(正式名称 チャローン・ラチャタム線)の開業について(*PDFファイルが開きます、122KB)、平成28年8月5日、東日本旅客鉄道株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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