【参画】丸紅、豪州ゴールドコースト市のLRT延伸PPPプロジェクトを受注/総事業費約330億円

2016.05.03 事業参画・売買レポート


 平成28年5月2日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は豪州のクイーンズランド州ゴールドコースト市で実施されるLRTの延伸PPP事業を受注したことを発表した。

ゴールド コースト Gold Coast

 事業を受注したのはGoldlinQ Holding Pty Ltd.社(以下、「GoldlinQ社」)である。同社には丸紅と丸紅オーストラリア会社が共同で出資参画している。GoldlinQ社は2011年にクイーンズランド州政府からPPP事業権を取得し、2014年7月から13km・16駅からなるLRT路線の運行・保守を実施している。『Gold Coast Light Rail Project』のステージ1だ。

GoldLinQ社の概要                                                                                                              

会社名GoldlinQ Holding Pty Ltd.
所在地オーストラリアクイーンズランド州ゴールドコースト市
設立年月2011年5月
事業内容トラム(LRT)の建設、保守、運営
株主構成・丸紅、丸紅オーストラリア会社:26.67%
・Plenary group(豪):10%
・Palisade(豪):16.67%
・IPP Australia(豪):26.67%
・Aveng Australia(豪):10%
・Keolis(仏):10%

 今回受注した事業は『Gold Coast Light Rail Project』のステージ2にあたる。ステージ1で整備された「Gold Coast University Hospital」駅から既設の鉄道駅「Helensvale」駅までの延伸となり、7.3kmの路線と3駅の整備が実施される。総事業費は約4億豪ドル(日本円で約330億円)。スポーツイベント『Gold Coast Commonwealth Games』が2018年4月に開催が予定されており、2018年2月までに工事はもちろんのこと、試運転まで完了させたい考えだ。新路線の整備後は既存路線と併せて新たに12年間の運行・保守がGoldlinQ社により行われる。

05(資料:GoldLinQ)

 GoldlinQ社はステージ2の業務受注と同時にリファイナンスも実施した。13年の融資期間を担う銀行団はドイツ金融公庫(KfW)、カナダ輸出開発公社(Export Development Canada)、 Intesa Sanpaolo、BBVA、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行によって構成されている。

【情報ソース】
豪州・ゴールドコースト市トラム延伸PPP案件受注について(※PDFファイルが開きます、219KB)、平成28年5月2日、丸紅株式会社
Linking light rail to Helensvale、GoldLinQ
Published 29 April Financial close achieved for Stage 2 of Gold Coast Light Rail、平成28年4月29日、Plenary Group

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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