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【稼働】アストマックス、熊本の太陽光発電所で売電スタート/農山漁村再生可能エネルギー法の適用第1号案件

2016.07.22 事業参画・売買レポート


 平成28年7月11日、アストマックス株式会社(以下、「アストマックス」)が熊本県菊池市で開発を進めていた「くまもとんソーラー太陽光発電所」が商業運転を開始したと発表した。

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 当該事業はSPC「くまもとんソーラープロジェクト株式会社」である。農山漁村再生可能エネルギー法(*)の適用を受けて、敷地面積約10haの農地が太陽光発電所に転用された。出力規模は約7.8MWで、年間の想定発電量は約1,120万kWh/年が見込まれている。これは一般家庭約3,080世帯の電力に相当する。7月11日に既に発電が開始されており、発電した電力は九州電力株式会社へ売電されている。

(*)農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律(農山漁村再生可能エネルギー法):平成25年11月15日に成立し、11月22日に公布され、平成26年5月1日に施行されました。 この法律は、農山漁村における再生可能エネルギー発電設備の整備について、農林漁業上の土地利用等との調整を適正に行うとともに、地域の農林漁業の健全な発展に資する取組を併せて行うこととすることにより、農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー発電を促進し、農山漁村の活性化を図るものです。 (農林水産省より抜粋)

(出典:エフビットコミュニケーションズ株式会社)

発電所の概要                                           

事業体(SPC)くまもとんソーラープロジェクト株式会社
発電所名称くまもとんソーラー太陽光発電所
所在地熊本県菊池市旭志弁利
敷地面積約10ha
出力規模約7.8MW
想定発電量1,120万kWh/年(一般家庭約3,080世帯相当)

 アストマックスのグループ会社であるアストマックス・トレーディング株式会社(以下、「アストマックス・トレーディング」)がSPCとの間で匿名組合契約を締結し事業参画していたが、発電所が稼働するタイミングで、アストマックス・トレーディングが無限責任組合員として運営している「九州再生可能エネルギーファンド」からの匿名組合出資に切り替えられた。このファンドには一般社団法人グリーンファイナンス推進機構も出資している。

03(出典:一般社団法人グリーンファイナンス推進機構)

 ファンドの規模は約15億円。一般社団法人グリーンファイナンス推進機構が7億円を出資し、アストマックスとアストマックス・トレーディングが合計7億100万円を出資している。このほか1億円が地域金融機関等から調達された。
 運用期間は平成28年3月31日~平成36年12月31日までの約9年間で、九州における再生可能エネルギー分野(地熱発電、温泉熱発電、太陽光発電等)へ継続して出資参画していく計画のようだ。

【情報ソース】
当社グループにおける再生可能エネルギー関連事業(太陽光発電)に関するお知らせ(*PDFファイルが開きます、298KB)、平成28年7月11日、アストマックス株式会社
くまもとんソーラー発電所が完成しました。、平成28年1月19日、エフビットコミュニケーションズ株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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