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【コンセッション】国交省、高松空港をコンセッション方式で民間委託へ/実施方針やスケジュール等を公表

2016.07.11 コンセッション


 平成28年7月8日、国土交通省は高松空港運営の民間委託を平成30年4月から開始すると発表した。同時に事業の概要等を定めた実施方針や今後のスケジュールを明らかにした。

高松空港

 高松空港は国管理空港であったが、平成30年4月からは運営権を民間に売却する形での民間委託、いわゆるコンセッション方式(公共施設等運営権制度)を導入する。国管理空港のコンセッション方式導入は仙台空港に続き2例目となる。民間資金やノウハウを活用して滑走路とターミナルの一体的な運営を実施するほか、空港の更なる路線の誘致や利用者サービスの向上を図っていく。

 コンセッション方式での事業実施期間は最長で55年間。当初15年で35年以内のオプション延長が付いた上で、不可抗力等による延長も考慮された期間となっている。事業期間中は受託民間企業は空港運営等事業、ターミナルビル事業、駐車場事業等を実施する。事業実施で得る着陸料等の利用料が受託民間企業の主な事業収入となる。

 事業の実施にあたり、受託する民間企業は特別目的会社(SPC)を設立する必要がある。今回は香川県等の関係地方公共団体からSPCに対して10%出資するほか、役職員(非常勤取締役1名、職員1名)を派遣すること等が条件としてある。地元自治体と運営権者が連携して空港の利用促進等に取組みたい考えだ。

 今後のスケジュールとしては、説明会や事業方針に関する意見の受付を7月中に行うようだ。スケジュール通りに進めば、来年の8月頃には優先交渉権者が選定され、平成30年4月頃には高松空港の民間委託となる。

○実施方針に関する説明会
開催日時:平成28年7月14日(木)14:30~
開催場所:中央合同庁舎3号館10階共用会議室A(東京都千代田区霞が関2丁目1番3号)

東京都千代田区霞が関2丁目1番3号

○実施方針に関する意見の受付
受付期間:平成28年7月14日(木)17:00より平成28年7月29日(金)15:00まで(必着)

○今後のスケジュール
・平成28年9月頃   募集要項等の公表
・平成29年8月頃   優先交渉権者の選定
・平成29年10月頃 実施契約の締結
・平成3o年4月頃   空港運営事業開始

【情報ソース】
高松空港運営の民間委託 平成30年4月から開始~より利用しやすい高松空港の実現に向けて~、平成28年7月8日、国土交通省

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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