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【コンセッション】静岡県、富士山静岡空港コンセッション事業の優先交渉権者に三菱地所・東急電鉄グループを選定

2018.03.30 コンセッション


 2018年03月28日、静岡県は2019年4月に予定している富士山静岡空港の民間委託(コンセッション方式)について2段階での審査を実施し、優先交渉権者に三菱地所・東急電鉄グループを優先交渉権者を選定した。

富士山静岡空港

 

 第2次審査に参加したのは2者。代表企業を三菱地所株式会社、構成員を東京急行電鉄株式会社として組成された「三菱地所・東急電鉄グループ」と双日株式会社を代表企業とする「S&Jグループ」だ。

 「三菱地所・東急電鉄グループ」が200点満点中162.1点を取り、優先交渉権者となった。基本協定や実施契約の締結に至らなかった場合は、時点交渉権者のS&Jグループが交渉につく。なお、審査委員会が取りまとめる審査講評や優先交渉権者の提案概要等は基本協定締結後に公表される予定。

〇事業概要
・事業期間:当初 20 年(オプション延長 20 年以内+不可抗力延長を含め最長45年間)
・事業範囲:特定運営事業(空港運営等事業、環境対策事業、付帯事業)(*)
       その他義務事業(空港アクセス道路景観形成地維持管理業務)及び任意事業
・事業方式:公募により選定された民間事業者(優先交渉権者)が富士山静岡空港株式会社の株式を取得
      富士山静岡空港株式会社の現株主は発行済株式総数の20%を継続保有
       その後、富士山静岡空港株式会社に運営権を設定、県と同社が実施契約を締結

 (*)飛行場対空援助、気象観測、税関、出入国管理及び検疫に関する業務は国が実施

〇今後のスケジュール(予定)
 

・平成 30年 04月中旬基本協定の締結
・平成30年10月頃運営権の設定
・平成30年11月頃実施契約の締結
・平成31年04月01日事業開始

 富士山静岡空港は静岡県が設置・管理する地方管理空港。開港は2009年06月。長さ2,500m、幅60mの滑走路1本と8バースのエプロン(駐機場)を持つ。運営は富士山静岡空港株式会社が指定管理者制度を活用して空港運営を行ってきた。富士山静岡空港株式会社は静岡県内の企業10社の出資により、2006年02月14日に設立されている。

〇定期就航路線
(国内線)新千歳、福岡、鹿児島、那覇
(国際線)ソウル、上海、武漢(上海経由)、台北、寧波、杭州、南京

【情報ソース】
富士山静岡空港の20年間の運営を担う事業者を選定しました、2018年03月28日、静岡県

富士山静岡空港特定運営事業等の優先交渉権者の選定について、2018年03月28日、富士山静岡空港株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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