【売買】JERA、ストーンピークから米国北東部の火力発電所を2つ取得

2022.05.21 事業参画・売買レポート


 2022年5月13日、株式会社JERA(以下、「JERA」)はマサチューセッツ州のキャナル火力発電所とメイン州のバックスポート火力発電所の事業権益100%を取得することを発表した。

 両発電所はJERAの子会社である子会社のJERA Americas inc.を通じて、米国のインフラファンドであるstonepeakから取得する。今後、必要な許認可取得等の手続きを経て、権益取得が完了する見込み。それぞれの発電所の概要は下記の通りである。

◯キャナル火力発電所とバックスポート火力発電所

発電所名所在地発電容量発電方式運転開始時期
キャナル火力発電所
1号機
マサチューセッツ州サンドウィッチ56.6万kWコンベンショナル1968年
キャナル火力発電所
2号機
56.9万kWコンベンショナル1978年
キャナル火力発電所
3号機
33.3万kWシンプルサイクルガスタービン発電2019年
バックスポート火力発電所メイン州バックスポート17.5万kWシンプルサイクルガスタービン発電2001年
 

 JERAは米国北東部で脱炭素化を進めていくために、電力系統の新設を必要としない既存の大型電源の活用が重要になると判断した。そのことを踏まえ、米国北東部で電力の安定供給を行う一方、当該火力発電所においてバイオ燃料への転換、大規模再生可能エネルギー案件の開発支援、ガスタービンでの水素混焼、蓄電池の活用等、脱炭素化に向けた取組も検討を行う。再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給基盤の提供につなげたい考えだ。

*アイキャッチ 出典:株式会社JERA

【情報ソース】
米国北東部の火力発電事業権益の取得について、2022年05月13日、株式会社JERA

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