【稼働】Jパワー、米国イリノイ州のジャクソン火力発電所が商業運転開始

2022.05.08 事業参画・売買レポート


 2022年5月6日、電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)は米国イリノイ州で開発を進めていたジャクソン火力発電所が完成し、商業運転を開始したことを発表した。

(出典:電源開発株式会社)

 ジャクソン火力発電所はイリノイ州ウィル郡エルウッド村(シカゴ市街地より南西約70kmの地点)に建設された天然ガス焚き火力発電所である。Jパワーが2007年から運営参画しているエルウッド発電所の隣地において、同社の自社開発案件として開発が進められたものだ。2019年6月26日に着工し、当初の計画工程通りに2022年5月4日から運転を開始している。Jパワーにとって米国市場で累計12件目、PJM市場では累計5件目の発電所になる。

 発電所の出力は120万kW(60万kW×2ユニット)。最新の高効率ガスコンバインドサイクル発電所となっており、大需要地であるシカゴ都市圏にあることも踏まえて、高い稼働率が見込まれている。発電した電力は自由化市場であるPJM市場を通じて供給される。

 ジャクソン火力発電所は天然ガス焚き火力発電所として完成しているが、簡易な改造を行うことで、燃焼時にCO2を排出しない水素の燃焼が可能な設計になっていることから、今後水素利用の検討を進めることが予定されている。

*アイキャッチ 出典:電源開発株式会社

【情報ソース】
米国・ジャクソン火力発電所が商業運転を開始しました~自社開発による高効率な大規模ガス火力発電所~、2022年5月6日、電源開発株式会社

【関連記事】
【開発】Jパワー、米国イリノイ州で天然ガス焚き火力発電所(1,200MW)建設へ/海外IPPプロジェクトで初の自社開発案件
【稼働】出光興産やENEOSなど、米国オハイオ州の天然ガス火力発電所が運転開始/サウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所
【稼働】Jパワー、北海道三笠市の水力発電所の更新工事完了/治水機能と最大出力を引き上げ

, , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ