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【戦略】中国電力とシン・エナジー、地産地消型の木質バイオマス発電事業の実現に向けた業務提携を締結

2021.12.05 トピック


 2021年11月30日、中国電力株式会社(以下、「中国電力」)とシン・エナジー株式会社(以下、「シン・エナジー」)は中国エリアを中心とした地産地消型のバイオマス発電事業(以下、「当該事業」)の実現に向けた具体的検討を行うことを目的とする業務提携契約を締結したことを発表した。

(事業スキーム 出典:シン・エナジー株式会社)

 当該事業は豊富な森林資源を有する中国地方において、小規模分散型(出力:500kW~数千kW)の木質バイオマスガス化熱電併給設備を用いてバイオマス発電事業を行うものだ。木質バイオマスガス化熱電併給設備を活用して、未利用木材をチップ化した燃料をガス化炉で蒸し焼きにして生成したガスを用いて発電を行うとともに、排熱から熱エネルギーを生産する。小規模でも20~30%という高い発電効率が期待されており、熱効率も含めた総合効率は70~80%程度が見込まれている。

 当該事業は地域の森林組合や林業者と連携して行う方針で、地域の未利用資源の有効活用を通じた森林整備や地域の脱炭素化への貢献等も目指したものとなっている。発電所から発生する熱や副産物の炭(チャー)を地域資源として利活用することも検討する。小規模分散型電源である特性を生かして自然災害時には地域の非常用電源としての活用なども想定されている。

 今後は事業実現に向け、一定量の木質バイオマスを安定的に調達するための仕組みの構築や熱エネルギーを有効活用する方法の検討等を進める方針だ。

  • *アイキャッチ 出典:シン・エナジー株式会社

【情報ソース】
中国電力株式会社との業務提携について~小型バイオマス発電で目指す地域循環経済圏~、2021年11月30日、シン・エナジー株式会社

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