【稼働】レノバなど5社、宮城県仙台市のバイオマス発電所が商業運転開始

2023.11.23 事業参画・売買レポート


 2023年11月20日、株式会社レノバ(以下、「レノバ」)は同社が出資する杜の都バイオマス発電所が2023年11月18日付で営業運転を開始したことを発表した。

 当該事業は宮城県仙台市が募集していた「仙台市蒲生北部市有地利活用に係る事業者募集」で採択されたもので、市有地約50,000㎡を借受け、設備容量75MWとなる「仙台蒲生バイオマス発電所」を建設・操業するものである。燃料には北米産を中心とした木質ペレットとインドネシア産やマレーシア産のパーム椰子殻(PKS)を年間約31万トン使用する。想定年間発電電力量は約553,300MWh、一般家庭の使用電力量に換算すると約17万世帯相当になる。売電単価は24円/kWh(一般木質バイオマス)。

 事業会社は合同会社杜の都バイオエナジー、株主はレノバ(29.0%)、ユナイテッド計画株式会社(25.0%)、住友林業株式会社(15.0%)、みずほリース株式会社(以下、「みずほリース」)(17.0%)、RenoDaパートナーズ合同会社(以下、「RenoDaパートナーズ」)(14.0%)(*カッコ内の数字%は出資比率)。

 レノバはみずほリース及びRenoDaパートナーズとの間で「合同会社杜の都バイオマスエナジーに係る持分譲渡に関する覚書」を交わしており、施設完成日以降に、各社が保有する特別目的会社出資持分(31.0%)を買い増す権利を有している。当該権利を行使した場合、レノバの出資比率は60%になる。

 事業会社は発電事業に加えて、発電所内に東日本大震災前の地域の様子を伝える「蒲生なかの郷愁館」という展示ルームを設置する予定だ。地域社会との共生と安全を最優先とした事業運営を行う考え。

*アイキャッチ UnsplashAlexander Schimmeckが撮影した写真

【情報ソース】
「杜の都バイオマス発電所(仙台蒲生バイオマス)」営業運転開始に関するお知らせ、2023年11日月20日、株式会社レノバ

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