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【戦略】沖縄電力、金武火力発電所で木質バイオマス混焼を導入

2021.04.03 トピック


 2021年3月26日、沖縄電力株式会社(以下、「沖縄電力」)は金武火力発電所の木質バイオマス供給設備が完成し、本格運用を開始したことを発表した。

(設備概要図 出典:沖縄電力株式会社)

 今後木質バイオマス供給設備を活用して、金武火力発電所1号機と2号機で使用していた石炭燃料に木質バイオマス約3%(重量比)を混合し、木質バイオマス混焼発電を行う。想定されている年間の木質バイオマス使用量は約3万t、CO2削減量は約4万t見込んでいる。

 使用する木質バイオマスは沖縄県内の建築廃材等を原料とするもので、株式会社バイオマス再資源化センター(以下、「BRC」)で製造する。製造されたペレットは配送トラックから受入ホッパに移され、貯蔵サイロに蓄えられる。サイロ貯蔵コンベア供給方式となっており、木質ペレットを使用する際はサイロに繋がるコンベヤから運び出され石炭と混合される仕組み。

 沖縄電力は2020年12月に「沖縄電力ゼロエミッションへの取り組み~2050 CO2排出ネットゼロを目指して~」を取りまとめ、目標実現に向けたロードマップを策定している。今回の金武火力発電所の木質バイオマス混焼化の取り組みは当該計画の具体的な施策の一つとなるが、それ以外にもLNG火力の導入や具志川火力発電所におけるバイオマス混焼化など、CO2排出ネットゼロに向けた取組みが進められている。

(沖縄電力CO2排出ネットゼロロードマップ 出典:沖縄電力株式会社)

*アイキャッチ 出典:沖縄電力株式会社

【情報ソース】
金武火力発電所における木質バイオマス混焼の運用開始について(*PDFファイルが開きます、290KB)、2021年3月26日、沖縄電力株式会社

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