【開発】東北電力自然エネルギー、秋田県湯沢市で地熱発電所を新設へ/2029年営業運転開始予定

2020.11.21 事業参画・売買レポート


 2020年11月17日、東北電力株式会社(以下、「東北電力」)は同社グループの「東北自然エネルギー株式会社」(以下、「東北自然エネルギー」)が木地山地熱発電所を新設することを発表した。

 東北自然エネルギーは2010年7月より秋田県湯沢市において地熱資源開発調査を始めており、資源量評価等を実施してきた。今回、当該地域において長期にわたり利用可能な地熱資源を確認できたことから、発電所の新設を決めた。東北電力グループとしては6ヶ所目、東北自然エネルギーが開発する地熱発電所としては松川地熱発電所(岩手県八幡平市)に次いで2ヶ所目となる。

(木地山地域での噴気試験の状況 出典:東北自然エネルギー株式会社)

 木地山地熱発電所は栗駒国定公園第2種特別地域内に建設する計画となっており、出力は14.9MWを見込んでいる。発電方式はシングルフラッシュ、取り出した地熱流体から汽水分離器によって1回だけ蒸気と熱水を分離し、取り出した蒸気でタービンを回転させ発電する方式だ。2021年に環境影響評価手続きを開始し、2025年に工事に着工する予定。計画通りに進めば2029年から営業運転開始を始める。

*アイキャッチ 出典:東北自然エネルギー株式会社

【情報ソース】
東北電力企業グループ「東北自然エネルギー株式会社」による木地山地熱発電所(仮称)の新設について、2020年11月17日、東北電力株式会社

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