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【開発】オリックス、北海道函館市で地熱発電所の工事着工/設備容量6.5MW、バイナリー方式としては国内最大規模

2019.08.13 事業参画・売買レポート


 2019年08月08日、オリックス株式会社(以下、「オリックス」)は北海道函館市南茅部地域で地熱発電所「(仮称)南茅部地熱発電所」の建設工事に着手したことを発表した。

((仮称)南茅部地熱発電所の完成イメージ 出典:オリックス株式会社)

 当該地熱発電事業は北海道が所有する土地を活用して設備容量6.5MWの地熱発電所を建設し操業するもの。独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、「JOGMEC」)による地熱発電にかかる助成金の採択を受けて、2014年から地熱資源量調査、温泉や環境への影響調査などを進めてきた。今後、2022年初春の竣工、商業運転開始を目指して建設工事を進める。

 当該発電所はバイナリー方式が採用されている。地熱発電は地下のマグマ熱により高温になった蒸気と熱水の熱を利用して発電するが、バイナリー方式は地下から取り出した熱水を使用して、水よりも沸点の低い物質を蒸気化しタービンを回す方式。低温の地熱流体での発電に適したもので、200℃以上の高温地熱流体で発電するフラッシュ発電方式とは異なる。

 施設の設計では環境保護を重視した設計にも特徴がある。ポンプを活用した熱水の汲み上げを行うことで井戸の掘削本数と敷地面積の削減を行うほか、水を使用しない冷却装置を使用することで樹氷の発生を防止するなど環境に与える影響を押さえる工夫がされている。加えて、北海道の豊かな海産資源を守る為の植林や間伐などの森林整備を行うなど、地域と連携した環境保全活動も行う方針だ。

 オリックスは同社グループで運営する大分県大分市の温泉旅館「別府杉乃井ホテル」で保有・運営している地熱発電施設がある。自家用としては国内最大規模の最大出力1.9MWだ。八丈島では公募採択された地熱発電事業(運転開始予定は2022年)の調査を進めているほか、2019年06月には青森県下北郡風間浦村と青森市で地熱発電の事業性検証のための掘削調査を行っている。当該掘削調査もJOGMECによる「平成31年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業」の採択を受けたもので、地熱資源の確認のために2020年02月まで実施される。

*アイキャッチ 出典:オリックス株式会社

【情報ソース】
北海道で6.5メガワットの地熱発電所の建設に着手、2019年08月08日、オリックス株式会社

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