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【参画】三菱商事・成田国際空港・日本空港ビルデング・JALUX、モンゴル国新ウランバートル国際空港の運営に参画/成田国際空港の海外空港運営参画は初

2019.07.06 PPP


 2019年07月05日、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)・成田国際空港株式会社(以下、「成田国際空港」)・日本空港ビルデング株式会社(以下、「日本空港ビルデング」)・株式会社JALUX(以下、「JALUX」)の4社はともに、新ウランバートル国際空港の運営事業(事業期間:15年間)に参画することを発表した。モンゴル国政府との合弁会社New Ulaanbaatar International Airport LLC社(以下、「NUBIA社」)を通じて、同日にモンゴル国政府国家開発庁との間で事業権契約を締結した。

(新空港ターミナルビル 出典:三菱商事株式会社)

 4社は特別目的会社Japan Airport Management LLC(以下、「JAM社」)を設立し、NUBIA社に出資参画している。NUBIA社の出資比率はJAM社が51%、モンゴル国政府出資による特別目的会社Khushigiin Khundii Airport,State Owned LLCが49%。2020年上期中の運営開始を目指して今後、NUBIA社が新空港における供用準備作業や現在のチンギスハーン国際空港(以下、「現空港」)から新空港への移転作業を行う。

 新ウランバートル国際空港はウランバートル市の南西約50kmに位置するモンゴル国トゥブ県フシグト谷にある。現空港は敷地南側と東側が山に囲まれており、滑走路の片側からしか離着陸ができないという地理的制約があり、風向き等の気象条件によっては運用も制限を受けるという状況であった。このような課題を解決し、首都空港としての安全性・信頼性の改善や利便性の向上を図ることを目的に、日本政府よりモンゴル国政府に供与された円借款(Ⅰ期:288億700万円、Ⅱ期:368億5,000万円)を資金として新ウランバートル国際空港が建設されている。

(新ウランバートル国際空港の位置図 出典:三菱商事株式会社)

 新空港の運営については4社の強み・知見や新空港の能力を活かして、就航路線や便数の拡大等を通じて空港サービスの利便性の向上を図る。加えて、魅力のある商業施設の整備・運営を行い施設の収益力を高める方針だ。

 モンゴル国の航空需要は増加傾向にある。2005年には47万人であった現空港の年間旅客数は2012年には110万人まで増加、2018年には142万人(前年比14%増、国際線102万人/国内線42万人)まで伸ばしている。背景には豊富な地下資源や畜産資源に対する投資拡大等がある。

*アイキャッチ 出典:三菱商事株式会社

【情報ソース】
モンゴル国新ウランバートル国際空港運営事業への参画について、2019年07月05日、三菱商事株式会社(成田国際空港株式会社、日本空港ビルデング株式会社、株式会社JALUXとの共同リリース)

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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