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【インフラマネジメント】東京電力HD、銚子沖洋上風力発電所で水中ロボット・空中ドローンの実証実験/データ収集の自動化を目指す

2019.05.21 トピック


 2019年05月14日、東京電力ホールディングス株式会社(以下、「東京電力HD」)は銚子沖洋上風力発電所において、海中設備や空中ブレードの保守点検作業の自動化を目的とした「水中ロボット」と「ドローン」活用の実証実験を行ったことを発表した。

(実証実験の概要図 出典:東京電力ホールディングス株式会社)

(*)AUV:Autonomous Underwater Vehicleの略。「ほばりん」の自立航行試験を(国)海上・港湾・航空技術研究所との共同研究として実施している。

 当該実証実験は洋上風力発電設備における海中設備とブレードの保守点検自動化を目的に行われたものだ。実証実験は海中調査と空中調査の2つに分け、2018年11月~2019年01月までの間で実施されている。

 海中調査では水中ロボットの機動性確認と海中設備の撮影が行われ、水深20m以下の浅海域での条件が厳しい領域(濁り、うねりがある)においても遠隔操作や自立航行による画像撮影などの点検が可能であることが確認されている。空中調査ではドローンによるブレードの撮影画質の検証と目視点検との比較が行われ、ブレードの回転を停止した状態でブレードの修復箇所や汚れなどを遠距離から確認することに成功している。

 今回の実証実験の結果をもとに、今後は濁りがある海中における詳細点検やうねりの厳しい海象環境での効率的な自動運転などを検討する。加えて、ドローンを活用したブレード点検ではブレードが回転している状態での詳細点検や陸上からの自動飛行などの検討を進める方針。2019年度中には本格的な洋上風力発電設備の遠隔点検の研究を開始させる考えだ。データ収集を自動化させることで点検作業の効率化を狙う。

*アイキャッチ 出典:東京電力ホールディングス株式会社

【情報ソース】
銚子沖洋上風力発電所における遠隔点検の実証実験について~水中ロボット・空中ドローンを活用し、保守点検作業の自動化を目指す~、2019年05月14日、東京電力ホールディングス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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