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【インフラマネジメント】古河電工・ゼンリンデータコム、道路標識や照明施設等を対象とする「道路付属物維持管理システム」を開発/日光市と実証試験を実施、従来の作業時間の1/10以下へ省力化

2019.07.23 トピック


 2019年07月19日、古河電気工業株式会社(以下、「古河電工」)と株式会社ゼンリンデータコム(以下、「ゼンリンデータコム」)は道路標識や照明等といった小規模道路付属物の点検・維持管理を簡便にできるシステム「道路付属物維持管理システム」(以下、「当該システム」)を開発し、栃木県日光市のPPP事業を通じて実証試験を行ったことを発表した。

(作業フロー 出典:古河電気工業株式会社)

 当該システムはゼンリンデータコムの「ドライブレコーダー映像からのAIによる道路付属物画像認識技術」と古河電工の「ARによる道路付属物点検支援システム」を融合させたものとなっている。管内の道路走行時の映像をドライブレコーダーに記録すれば、AIが道路付属物を特定し、位置データを取得した上で施設台帳を自動で作成する。非常に簡便な形で施設台帳の作成ができるので、これまで人手不足や資金不足から施設台帳や点検調書等が未整備となっている自治体での導入が見込まれる。

 施設台帳の作成後はタブレット端末に実装された点検支援システムにデータを読込み、ARを用いて道路付属物の現場点検ができる。点検後は写真と点検結果が自動で整理され点検調書として出力も可能だ。これまで行っていた事務所へ戻ってきてからの清書作業が不要となり、現場点検~点検調書の作成・出力の工程でも大きな省力化となる。

(作業フローの比較 出典:古河電気工業株式会社)

 当該システムの実証試験が栃木県日光市協力のもと行われている。試験では道路付属物についての点検・維持管理業務において大幅に省力化・低コスト化が可能であることが確認されており、手作業で行う従来点検と比較すると約10分の1以下の時間で完了できる結果となったようだ。

 当該システムは明日より東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2019 インフラ検査・維持管理展」(7/24~26)の古河電工ブース(西1ホール 小間番号 W1Y-28)に出展の予定。

*アイキャッチ 出典:古河電気工業株式会社

【情報ソース】
自治体向け道路付属物維持管理システムを開発、日光市と実証試験を実施~道路付属物点検・維持管理に手を付けられなかった自治体へ最適なソリューションを提供~、2019年07月19日、古河電気工業株式会社(株式会社ゼンリンデータコムとの共同リリース)

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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