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【テクノロジー】ウェザーニューズ、降雪後の路面状態をリアルタイムに自動認識するAIモデルを開発/雪氷対策作業の効率化や自動運転技術の向上へ

2019.02.11 トピック


 2018年02月08日、株式会社ウェザーニューズ(以下、「ウェザーニューズ」)は雪に関するAIモデルを構築し、定点カメラの映像や画像から路面状態をリアルタイムに自動認識する「AI道路管理支援システム」のプロトタイプ(以下、「当該システム」)の開発に成功したことを発表した。雪の状態や路面の状況を詳細に認識できるAIモデルは世界初。

(入力画像(上)と開発されたAIモデルによる認識結果画像(下) 出典:株式会社ウェザーニューズ)

 これまで雪氷作業(道路路面の凍結防止や降雪後に行う除雪など)は主に気象予報と定点カメラや巡回による目視による判断で実施されていた。作業の実施にあたっては、数十か所に及ぶモニタ画面を見て確認する必要があり、加えて画像から雪質の変化を察知する必要がある。

 ウェザーニューズが開発したシステム(以下、「当該システム」)は定点カメラで撮影した映像や画像から雪質の状態(積雪・圧雪・シャーベット・乾燥など)をAIが機械学習し、雪質が混在する複雑な路面状態を画像データ上の微妙な違いからリアルタイムに認識する。

 これまでの画像処理の手法ではカメラのアングルや明るさの変化に対応するのが難しく、頻繁にアングルを操作して監視を行う実際の作業には課題があった。これに対して、ウェザーニューズはAIモデルの設計を見直し、教師データを独自に構築・学習させることで多様な雪の状態を認識できるモデルを開発した。これにより、夜間に吹雪の中を車が走行している状況でも路面状態を正確に把握することが可能になった。

 今後は定点カメラの映像や画像だけでなく、スマホアプリの「ウェザーニュースタッチ」を通じて全国のウェザーリポーターから送られる路面状態の映像や画像、コメントについても当該システムを活用する方針だ。

 ウェザーニューズでは開発した技術が雪氷対策作業の効率化や交通事故の低減、自動運転技術の向上に繋がると見込んでおり、今夏の実用化を目処に開発を進め、来年度の道路管理者や自治体の雪氷対策作業での導入を目指す。

*アイキャッチ 出典:株式会社ウェザーニューズ

【情報ソース】
混合型雪面状態を自動認識するAI道路管理支援システムのプロトタイプを開発~路面の雪を認識する世界初のAIモデルの構築に成功~、2018年02月08日、株式会社ウェザーニーズ

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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