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【開発】丸紅、サウジアラビア王国のシュケイク3造水プロジェクトで長期売水契約締結/RO膜方式で海水淡水化、25年に亘って日量45万㎥を造水・売水

2019.02.02 事業参画・売買レポート


 2019年01月30日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)はAcciona Agua S.A.(以下、「Acciona」)、Abdul Latif Jameel Commercial Development Company Ltd.(以下、「ALJ」)、Rawafid Alhadarah Holding Ltd.(以下、「Rawafid」)と共に参画しているサウジアラビア王国・シュケイク3造水プロジェクトに関わる長期売水契約を締結したことを発表した。

●関係企業(事業への出資比率は、丸紅45%、ALJ30%、Rawafid15%、Acciona10%)
・Acciona : スペインの海水淡水化・上下水処理分野のエンジニアリング企業。

・ALJ : サウジアラビア王国の自動車関連事業を主軸とする企業。不動産やインフラ分野への投資を拡大させている。
・Rawafid : サウジアラビア王国のインフラ関連の建設会社。

 当該事業はサウジアラビア王国紅海沿岸のシュケイク地区において逆浸透膜(RO膜)方式の海水淡水化事業を行うものである。給水人口約200万人に相当する日量450,000㎥を造水するプラントの建設・保守・運営を行う。本邦企業が参画するRO膜方式の海水淡水化案件としては世界最大の規模のものだ。

 01月29日に長期売水契約をサウジアラビア王国電力公社(Water and Electricity Company L.L.C.,)と締結し、今後は丸紅・Acciona・ALJ・Rawafidによって設立する特別目的会社がプロジェクトファイナンスの組成やプラント建設を進める。運転開始は2021年を予定しており、運転開始後は25年間に亘って造水・売水を行う。

 造水事業はこれまで火力発電設備から発生する熱を利用する蒸発法が主流であったが、再生可能エネルギー発電設備の広がりによる発電方式の多様化を背景に、RO膜方式の海水淡水化案件への志向が高まっている。

*アイキャッチ Photo by Kyle Glenn on Unsplash

【情報ソース】
サウジアラビア王国におけるシュケイク3造水プロジェクトの長期売水契約締結について(*PDFファイルが開きます、220KB)、2019年01月30日、丸紅株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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