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【開発】クボタ工建など、カンボジア王国で上水道拡張事業(設計・施工~運営・維持管理)を受注/ODA「事業・運営権対応型無償資金協力」を活用

2019.03.23 事業参画・売買レポート


 2019年03月20日、株式会社クボタ工建(以下、「クボタ工建」)は同社が代表企業を務めるコンソーシアムがカンボジア王国(以下、「カンボジア」)コンポントム州における「コンポントム上水道拡張計画」を受注したことを発表した。

 当該事業はカンボジアのコンポントム州において水道施設の設計・施工(約3年)を行い、5年の運営・維持管理(延長オプション有)を一括で行うものである。整備する水道施設は取水施設(8,250㎥/日)、浄水場(7,500㎥/日)、総延長152kmの導水管・配水管だ。

 受注したコンソーシアムにはクボタ工建の他、株式会社建設技研インターナショナル、株式会社ジオクラフト、メタウォーター株式会社が参画している。契約金額は30.2億円。 既に設計・建設の契約は締結され、運営・維持管理についても03月26日にカンボジアで基本合意書の調印式が実施される予定だ。

(完成予想図 出典:株式会社クボタ工建)

 当該事業は日本のODA案件であり、2017年03月に日本政府とカンボジア政府が調印した「 事業・運営権対応型無償資金協力」の一環で行われたものだ。事業・運営権対応型無償資金協力はODAの一つで、民間企業が施設建設から運営・維持管理までを包括的に実施する公共事業に無償資金協力を行うというもの。途上国でのインフラ開発と日本企業の事業権・運営権の獲得を同時に促進する。

(出典:外務省)

 カンボジア政府は2025年に都市部での安全な飲料水へのアクセス率を100%にすることを目標にしており、工業・手工芸省(MIH:Ministry of Industry and Handicraft)が中心となって地方都市の上水道施設整備を進めている。同国北部に位置するコンポントム州の州都地域では、配水管網の整備不足のため給水率は41%に止まり、加えて浄水場からの供給量も90%を超えたことで施設の拡張整備が課題となっていた。

*アイキャッチ 出典:株式会社クボタ工建

【情報ソース】
カンボジア王国コンポントム州における「コンポントム上水道拡張計画」の受注について、2019年03月20日、株式会社クボタ工建

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