2019年03月13日、株式会社日立システムズ(以下、「日立システムズ」)は大日本コンサルタント株式会社(以下、「大日本コンサルタント」)などとともに、独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)がフィリピン共和国(以下、「フィリピン」)で実施したドローンによる橋梁点検の実証実験に参画したことを発表した。

(アガスアガス橋(左)、実証実験の様子(右) 出典:株式会社日立システムズ)

 当該実証実験はJICAがフィリピンで実施している『道路・橋梁の建設・維持管理に係る品質管理向上プロジェクトフェーズ3』(Project on Improvement of Quality Management for Highway and Bridge Construction and Maintenance Phase 3)において行われたものだ。昨年の11月5日~16日に亘り、サンファニコ橋(鋼トラス形式、1972年建設)とアガスアガス橋(プレストレストコンクリート箱桁形式、2009年建設)を対象にドローンを活用した橋梁点検を行った。サンファニコ橋は島しょ間を連結した海上橋で点検通路等がなく、アガスアガス橋は地上からの高さが75mにもなる高橋梁であり、2つの異なる形式の橋梁には点検が困難という共通の課題がある。

 ドローンを活用した橋梁点検に際して、日立システムズの「ドローン運用統合管理サービス」を使用して実験は進められた。同システムの「3次元管理台帳機能」を活用し、ドローンで撮影した大量の写真から構造物全体の3次元モデルを生成した上で、3次元モデルと劣化箇所写真を紐づけて3次元モデル上での劣化箇所の記録などを行った。点検後はそのまま同システムの点検レポート作成機能を使い、フィリピンの公共事業道路省に対して劣化箇所の報告まで完了させている。今回の実証実験を通じて、ドローンによって構造物の安全な点検が実施できたことに加えて、作業期間の大幅な短縮が可能であることが確認されたようだ。

(3次元モデル化された「アガスアガス橋」 出典:株式会社日立システムズ)

 日立システムズはドローン関連ビジネスにおける連携をさらに強化し、「ドローン運用統合管理サービス」を拡販する方針だ。2020年度までに200社以上の導入を目指す。

*アイキャッチ 株式会社日立システムズ

【情報ソース】
JICAがフィリピンで実施したドローンによる橋梁点検の実証実験に参画 ドローンで撮影した画像を基に3次元モデルの生成、3次元管理台帳を提供、2019年03月13日、株式会社日立システムズ

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