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【戦略】長野県企業局・中部電力ミライズ・セイコーエプソン、「信州Green電源拡大プロジェクト」が始動/電気料金の一部使途を県内の電源開発に限定

2021.06.06 トピック


 2021年05月27日、中部電力ミライズ株式会社(以下、「中部電力ミライズ」)、長野県企業局、セイコーエプソン株式会社(以下、「セイコーエプソン」)は長野県内の再生可能エネルギー電源の開発加速に向けた「信州Green電源拡大プロジェクト」(以下、「当該プロジェクト」)に関する協定書を締結したことを発表した。地域の再生可能エネルギーの供給拡大を目的とした取組としては国内初となる。

(出典:中部電力ミライズ株式会社)

 中部電力ミライズと長野県企業局は2020年3月に、長野県公営水力を活用した信州産のCO2フリー電力を販売する「信州Greenでんきプロジェクト」を立ち上げている。エプソンは同年4月に県内の3拠点で「信州Greenでんき」の活用を始めており、2021年4月からは信州Greenでんきの活用を県内全13拠点に広げ、長野県内の拠点で使用する電気の100%を再生可能エネルギーで賄っている。

 当該プロジェクトは再生可能エネルギー電源に由来する電力を作る側、売る側、使う側の3者が連携し、再生可能エネルギーの電源開発に係る資金を安定的に拠出することを目的に行われるものだ。電力使用者が支払う「信州Greenでんき」の購入費用から、予め定めた一定額の資金使途を県内特定地点の「再生可能エネルギー電源」開発に限定する。電気使用者であるエプソンが電力購入を通じて、長野県企業局や中部電力グループの電力開発を支援する形であり、これまでの「信州Greenでんきプロジェクト」の取組を一歩前に進めたものと位置づけられている。

 当該プロジェクトの第一弾として、「信州Greenでんき」の収益の一部を長野県企業局が開発する越百(こすも)のしずく発電所(*)(上伊那郡飯島町)、中部電力グループが開発する黒川平水力発電所(上伊那郡宮田村)や清内路水力発電所(下伊那郡阿智村および飯田市)に活用する。

(*)地域に親しまれ、地域振興に寄与できるよう、発電所の名称は地元小中学生から公募し、地元住人参加の選考会を経て決まっている。

*アイキャッチ 出典:中部電力ミライズ株式会社

【情報ソース】
長野県内の再エネ電源の開発加速に向け、県と民間2社で「信州Green電源拡大プロジェクト」開始~国内初、電気料金を通じて、特定地点の電源開発を支援する取組へ~、2021年05月27日、中部電力ミライズ株式会社(*長野県企業局、セイコーエプソン株式会社との共同リリース)

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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