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【戦略】JBIC、電力関連インフラ事業(中東地域)の貸付債権を流動化/インフラ投資機会を新たに創出

2018.07.30 トピック


 2018年07月06日、株式会社国際協力銀行(以下、「JBIC」)は中東地域においてJBICが組成・保有しているプロジェクトファイナンス債権の一部について、ローン・パーティシペーション(*)による流動化を行うことを発表した。このほど、株式会社群馬銀行、株式会社常陽銀行、株式会社第四銀行、株式会社中国銀行、株式会社東京スター銀行、株式会社八十二銀行の地域金融機関6行との間で、ローン・パーティシペーション契約を締結した。

(*)JBICプレスリリース内の注釈より引用
ローン・パーティシペーションとは、原債権者が貸付契約上の債権者の地位を維持したままで、当該貸付債権の経済的利益とリスクを参加金融機関に移転させる取引です。これにより、参加金融機関はJBICが保有する貸付債権に対する投資が可能となります。

 ローン・パーティシペーションによる流動化の対象となるのは中東地域における電力関連のインフラ事業である。対象プロジェクトの進捗が順調に推移していることと、本邦民間金融機関の当該プロジェクトファイナンスへの参加ニーズがあったことから、JBICが組成・保有する貸付債権の一部を流動化するに至った。

 JBICはこれまでに海外インフラ事業等において案件形成やリスクテイク機能を主に担ってきた。海外のインフラプロジェクトや資源プロジェクトの大型化等に伴い資金需要が大きく増加する中、民間金融機関へ投資機会を創り出すと同時に、海外インフラ・プロジェクトへの民間資金動員を促進する新たな取り組みとなりそうだ。

*アイキャッチ Photo by Florian Wehde on Unsplash

【情報ソース】
中東地域における電力関連インフラ・プロジェクト向けプロジェクトファイナンスを対象とする貸付債権の一部流動化(ローン・パーティシペーション)を実施、2018年07月06日、株式会社国際協力銀行

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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