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【参画】三菱地所・國場組・双日、3社で下地島空港旅客ターミナル運営会社に共同出資/「より地域と連携し、世界とつながる空港」へ

2018.07.27 事業参画・売買レポート


 2018年07月23日、三菱地所株式会社(以下、「三菱地所」)・株式会社國場組(以下、「國場組」)・双日株式会社(以下、「双日」)の3社は、三菱地所が設立した下地島エアポートマネジメント株式会社(英文名称は『Shimojishima Airport Management Co., Ltd.』以下、「SAMCO」)に國場組と双日が出資を行い、下地島空港旅客ターミナル運営事業へ新たに事業参画することを発表した。

 これまで、三菱地所が「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業」を進めている。当該事業は沖縄県宮古島市にある下地島空港において旅客ターミナル施設を整備し、国際線・国内線旅客の取扱いやプライベートジェットに代表されるジェネラルアビエーションの受入体制の構築を行うものである。空港や周辺公有地等の利活用を進める方針であった沖縄県に対して2015年12月に三菱地所が事業の提案を行った。その後、2017年03月に基本協定を締結、2017年10月に新築工事に着工し現在に至っている。2019年03月の開業予定だ。

 SAMCOは下地島空港の旅客ターミナル施設の管理・運営を行う事業会社として2018年01月に三菱地所によって設立されている。このSAMCOに対し、2018年07月に國場組と双日が出資し、3社が共同出資する形で新しい事業体制を構築した。資本金は3億円。

 國場組は地元沖縄県の大手建設会社。傘下に下地島空港施設株式会社を持ち、空港管理業務や航空保安業務のノウハウがある。
 双日はビジネスジェットに関する知見・ノウハウがあり、幅広い海外ネットワークも強みに持つ総合商社だ。2017年08月には、日本空港ビルデングとともにパラオ国際空港の事業運営にも参画している。

 下地島空港は、国内における機長養成のための訓練飛行場として1979年に開設され、これまで航空会社によるパイロット訓練としての利用がほとんどであった。元々、国内屈指のリゾート地として人気の高い宮古諸島に国際線機能を整備し、国際的なリゾートへ成長させることで、一般旅客が使用できる空港として新たな役割を見出したい考えだ。

*アイキャッチ 出典:三菱地所株式会社

【情報ソース】
旅客ターミナル運営会社「下地島エアポートマネジメント株式会社」三菱地所・國場組・双日の3社の出資へ、2018年07月23日、三菱地所株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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