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【売買】三菱UFJリース、英国水道事業会社の株式持分19.9%取得/サウス・スタッフォードシャー、ケンブリッジ地域で約160万人に上水道サービス

2018.07.12 事業参画・売買レポート


 2018年07月04日、三菱UFJリース株式会社(以下、「三菱UFJリース」)は英国のインフラファンドから、英国で上水道事業等を展開するSouth Staffordshire Plc(以下、「SS社」)の株式持分の一部(19.9%)を取得したことを発表した。水関連分野での海外における事業参画は同社初。

 SS社は英国サウス・スタッフォードシャー地区とケンブリッジ地区で上水道事業を展開する大手水道事業会社。取水設備:56箇所、浄水場:26箇所、ポンプ場:81箇所、全長9,100kmの管路などの資産を保有しており、取水・送水・浄水・配水の各フェーズに応じたサービスを一貫して提供している。給水区域は約2,663km2で、神戸市の人口相当である約160万人にサービスを提供しており、英国各地に30以上ある国内拠点を通じて、技術サービス(水道関連機器の修繕、管路修繕、水質検査等)や顧客サービス(コールセンター運営、顧客管理ソフトウェア販売等)も併せて実施している。

(SS社保有・運営しているSeedy Mill浄水場 出典:三菱UFJリース株式会社)

 今回の出資参画を経たSS社の株主はArjun Infrastructure Partners Ⅵ Limited(55.1%)、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)(25.0%)、三菱UFJリース株式会社(19.9%)となった。(カッコ内の数字は出資比率)三菱商事は2016年02月に米国の投資会社KKRから持分25%を取得し、参画している。

 三菱UFJリースは民営化の成功モデルとされる英国において水道事業の実績とノウハウを獲得し、民営化検討の動きが強まる国内や海外の社会インフラ分野での事業機会の拡大に繋げたい考えだ。SS社の30ヵ所超の英国国内拠点を通じた三菱UFJリースのサービス展開などにも注目したい。

*アイキャッチ 出典:三菱UFJリース株式会社

【情報ソース】
三菱UFJリース英国水道事業会社へ出資参画(*PDFファイルが開きます、KB)、2018年07月04日、三菱UFJリース株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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